日本導入もある!? 欧州導入が決定した3列シートのハイブリッドSUV トヨタ「ハイランダー」とは
欧州トヨタは2020年5月11日、トヨタのハイブリッドSUV「ハイランダー」をヨーロッパ市場に導入すると発表した。
北米では4代目となるSUVが欧州に上陸
欧州トヨタは2020年5月11日、3列シートの7人乗りハイブリッドSUV「ハイランダー」をヨーロッパ市場に導入すると発表した。2021年初頭から発売される予定だ。
ハイランダーは、トヨタのGL-Kプラットフォームを採用するミドルサイズSUV。全長4950mm×全幅1930mm×全高1730mmで、3列シートを持ち定員は7名となる。
このハイランダーは、北米では初代が2000年に発売されたモデル。この初代モデルは日本でも「クルーガー」という名前で販売されていた。
4代目となる現行モデルは、2019年のニューヨークモーターショーで世界初公開され、同年12月に発売されている。北米市場のほか、中国やオーストラリア、ロシアなどでも販売されるSUVだ。
北米では295ps・357Nmを発生する3.5リッターV6ガソリンエンジンと、2.5リッター直4アトキンソンエンジン+モーターのハイブリッドモデルがあるが、欧州に導入するモデルはシステム出力が244psとなるハイブリッドモデルのみ。駆動方式はフロントとリアをそれぞれ電気モーターで駆動する4WD(AWD-i)を採用している。
また北米市場では7人乗りのほか8人乗りも用意するが、欧州では7人乗りのみ。2列目シートは180mm前後スライドが可能で、3列目へのアクセスの良さとスペースを確保している。
WLTP燃費は6.6L/100km(約15.2km/L)。658リッターの荷室容量を持ち、3列目/2列目シートをフルフラットにすると最大で1909リッターの積載容量となる。また最新のトヨタセーフティセンスも搭載している。
トヨタは現在、ヨーロッパ市場で「C-HR」、「RAV4」、「ランドクルーザー」と3車種のSUVを用意している。このSUVラインナップに2020年秋、全長4180mmと最小の「ヤリスクロス」が加わり、そして2021年初頭にRAV4とランドクルーザーの間を埋める形でハイランダーが加わる。これにより欧州でのトヨタSUVラインナップは5車種と充実することになる。
車両価格は発表されていないが、北米市場では3万8200ドルから4万8250ドル(日本円で約410万円から520万円)のため、おそらく同じような価格になると推測できる。
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では、トヨタ・ハイランダーの欧州市場でのライバル車は何になるのだろうか。
全長5m前後のSUVは、欧州市場ではボルボ「XC90」(全長4950mm)やBMW「X5」(全長4935mm)「X6」(全長4945mm)、アウディ「Q8」(全長4995mm)、「Q7」(全長5070mm)、メルセデス・ベンツ「GLE」(全長4930mm)などがあるが、それらはプレミアムブランドのSUVとなるため、車両価格的にはライバルとはならなそうだ。
欧州市場において、全長5m前後の3列シートを持つSUVで一番のライバルになるのは、じつはマツダ「CX-8」(全長4900mm)ではないだろうか。
ほかにも、日本では未導入のVWティグアンのロングボディ「ティグアン・オールスペース」(全長4820mm)や3列シートを持つヒュンダイ「Santa Fe(サンタフェ)」(全長4690mm)などの名前も上がってくる。
全長4950mmは日本だとサイズ的に大きく感じるかもしれないが、CX-8の人気ぶりを見ると、ハイランダーが日本に導入されればヒットモデルになる可能性が十分にある。3列シートで多人数乗車も可能なSUVだから、ミニバンと迷う人も多くいそうだ。
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