運転中「目の前に蜂!」車内の緊急事態時どう対処すべき? 手軽な予防法とは
春先から夏にかけて一気に増える虫たち。どこからともなく飛んできて、クルマに乗り降りするときに注意していても車内に侵入してくることがあります。そこで今回は、入り込んだ虫たちに車内から出ていってもらう対処法を調べました。
車内に入り込んだ虫は、潰さずに追い出すのが得策?
新型コロナウイルスが猛威を振るうなか、感染防止対策となる「密」を避けた移動方法として、クルマを用いることが注目されています。夏が近づくに連れて気温も上がることから、エアコンで涼しく移動できるのも嬉しいポイントです。
しかし、気温が上がることで虫たちの活動も活発化。クルマのなかで虫と遭遇するというハプニングが懸念されます。走行中に気づくと、運転の妨げになってかなり危険です。罪はないけれど厄介者な虫たちには、どのように対処すれば良いのでしょうか。
走行前に車内に虫が侵入したことに気づいた場合は、叩き潰したくなるのもわかりますが、虫がとまった場所によって対処法を変えたほうがよさそうです。
虫を潰すと、体液やりん粉(羽についた粉のこと)などが付着します。ダッシュボードや窓ガラスなどであれば拭き取りも比較的かんたんですが、ファブリックなどの布製シートの場合はシミとなってしまうことがあります。
とっさに潰してしまった場合は、ウェットテッシュなどで付着した部分を早めに拭き取り、それでもうまく取れない場合はシートクリーナーなどを併用するのも手です。
スプレー式の殺虫剤を使用する方法もありますが、使い方によってはシート生地に殺虫剤の成分が残ってしまい、独特の匂いが車内に残り気分が悪くなったりすることも考えられます。
また、中古車販売店スタッフに聞いたところ、「夏の時期、屋外に駐車させていると閉め切った車内は高温になりやすいので、スプレー缶を放置することは危険を伴うためあまりお勧めしない」と話します。
手軽な対処法としては、潰さずにウェットティッシュなどで包み込むように捕獲してから処理するのがベストのようです。
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これからの季節に気をつけてほしいのは、目には見えにくい大きさのダニなどが入り込む可能性です。
このとき、ダニ退治として家庭用のくん煙(殺虫成分の入った煙が発生するタイプ)の殺虫剤を使いたくなりますが、精密機械の集合体であるクルマにはお勧めできないといいます。
自動車工場の整備士によると、自己流でやると機械内部に殺虫剤が入り込み、故障の原因にもなり得るのだそうです。
そこで、ダニ対策として活用したいのが、家庭用で販売されている「ダニ取りシート」。シートの隙間に挟んだり、フロアマット下に設置するだけでもかなり効果は期待できます。
しかし最大の対処法にして予防法は、こまめな車内清掃です。最近はコードレスタイプの掃除機も増えており、しっかりと掃除機をかけてホコリと一緒に除去することがなによりも有効です。
車内は入り組んだ部分も多いですが、ノズルの先端をブラシタイプなどに交換し細かい部分も入念に掃除機をかければ、ダニの増殖をかなり抑えることができます。
フロアマットの清掃も忘れずにしたいところです。可能なら取り外して水洗いすることで、かなり車内環境が変わります。
ここで注意してほしいのは、水洗いしたフロアマットをしっかり乾燥させることです。生乾き状態で戻してしまうと、細かいカビ菌まで繁殖してしまう懸念があります。
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