1.3Lターボ搭載!? 日産「キックス」登場! 日本や北米と異なる別モデルの正体

日本で間もなく発売予定の日産「キックス」。実は、過去にも日本で販売されていました。現在、海外では2代目が販売されていますが、今回インドで新しいキックスが登場したようです。ほかのキックスと何が違うのでしょうか。

日本や北米とは別物!? インドで新型「キックス」が登場へ

 日産のインド法人は、2020年5月7日にコンパクトSUVの新型「キックス(2020モデル)」を発表しました。

日本や北米とは違う!? インド市場で販売される日産「キックス」
日本や北米とは違う!? インド市場で販売される日産「キックス」

 かつてキックスは、三菱「パジェロミニ」のOEMとなる初代キックスとして、日本で販売されていました。その後、2代目はブラジルや北米などの海外市場を中心に展開され、これがグローバル仕様のキックスとなります。
 
 今回、インドで発表されたキックスは、グローバル仕様とは車名が同じうえにデザインもほとんど変わりませんが、プラットフォームが異なるインド仕様として販売されているモデルです。

 グローバル仕様は、欧州で販売される「マイクラ」などと共通のプラットフォームを用いていますが、インド仕様は、ルノーやダチアから販売さている「ダスター」と共通のプラットフォームを使用しています。 

 インド仕様のキックスは、2019年1月に発売されました。その際、1.5リッターのガソリン/ディーゼルエンジンが設定されていました。

 今回のキックス(2020モデル)では、新たに1.3リッターガソリンターボエンジンを追加。デュアル可変タイミングシステム搭載による高い動力性能を誇り、低回転数でより高いトルクを提供します。

 さらに、7段階MTモード付きX-tronic CVTは、従来のものより摩擦を40%低減させたことで、高い燃費と加速応答性を向上させました。

 また、このターボエンジンは、パフォーマンスと燃料効率を向上させるために日産「GT-R」に採用されているシリンダーコーティングテクノロジーを採用しています。

 機能面では、スマートフォンと接続可能なNissan Connectや冷却グローブボックスを搭載。安全面でも、ブレーキアシスト機能や車両の走行安定性をサポートする制御などを備えています。

 内装では、レザーを随所にあしらい上質さを表現。また、6つのモノトーンならびに3つの2トーンカラーオプションを設定。

 キックス(2020モデル)について日産インドのマネージングディレクターであるRakesh Srivastavaは、次のように述べています。

「まったく新しいキックスには7つのバリエーションがあり、新たに追加されるターボエンジンとX-tronic CVTによりクラス最高のパワーと快適さを提供します。

 また、インテリジェントモビリティや内装の豪華さ、快適機能などさまざまな部分が進化しています」

※ ※ ※

 日本でも間もなく新型キックスが登場するといわれていますが、こちらはグローバル仕様の正常進化版となり、タイで生産されるといいます。

 近日にタイで新型キックスがお披露目される予定で、公開されているティザーサイトでは電動パワートレイン「e-POWER」のロゴが表記されていることから、日本でも同じくe-POWERが搭載されることが予想できます。

【画像】これが新しい日産キックス! 北米仕様と何が違う?(20枚)

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