クルマづくりの概念を変えた!? とてつもなくインパクトがあった車3選
スーパーカーの固定観念を変えたクルマとは!?
●ホンダ「NSX」
ホンダは1986年から北米で高級車ブランド「アキュラ」を立ち上げており、そのアキュラのフラッグシップとなるスポーツカーとして、1990年に「NSX」が日米で発売されました。
世界初のオールアルミのモノコックシャシに、新開発の3リッターV型6気筒エンジンをリアミッドシップに搭載。ドイツのサーキット「ニュルブルクリンク」でテストを繰り返してセッティングされた足まわりと、空気を切り裂くようなシャープなフォルムにより、和製スーパーカーと呼ばれます。
NSXは走行性能だけでなく乗り心地や実用性も追求されており、後部のトランクには2組のゴルフバッグを積むことができ、5速MTに加え4速ATも設定されるなど、だれもが高性能な走りを堪能できるスーパーカーとして開発されました。
一方で、当時はスーパーカーに実用性や快適性は求められておらず、NSXのコンセプトには賛否両論ありました。しかし、欧州のスーパーカーメーカーはNSXの高い品質を目の当たりにしたことで、後に大幅な品質向上を図っています。
現行モデルのNSXも高い走行性能を発揮しながら、高級サルーンのような優れた乗り心地を両立するなど、しっかりと初代のコンセプトが受け継がれているといえるでしょう。
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今回、紹介した3車種は、奇しくも同年代に発売されたモデルです。ちょうど昭和から平成に元号が変わったころですが、1990年代に向けてクルマのあらゆる性能を高めようと、各メーカーの目論見が一致していたのではないでしょうか。
実際に、ほかにも数多くの名車と呼べるクルマが同時期に誕生していますから、いま振り返ってみると、1989年から1990年は国産メーカーにとって大きな変革の時だったのかもしれません。