トヨタ「ハイエース」は最強バン!? オーナーが語る個人所有の長所と短所とは

自由に使えるスクエアで広い車内が最大の魅力

●会社員:Oさん(50代男性・栃木)

 栃木県宇都宮市在住のOさんの趣味は、アウトドア全般です。キャンプはもちろんウインタースポーツも楽しむそうで、遊びを充実させるために選んだのが、トヨタのカスタムブランド「モデリスタ」が販売している「ハイエース MRT(マルチロールトランスポーター)」です。

 荷室スペースをフラットフロア化させたコンプリートカーで、1ナンバー/4ナンバー登録になります。このハイエース MRTには専用のオプションが豊富なのも魅力だったといいます。

モデリスタのコンプリートカー「ハイエース MRT」
モデリスタのコンプリートカー「ハイエース MRT」

「ハイエース MRTのフロアはフラットなので、アウトドアなどに出かけた際に車中泊がしやすいです。また、カスタムパーツが多いので、自分好みに仕上げられるのも魅力です。

 私はまだ当分乗るつもりですが、人気車種ということもあり、下取り価格も高いのではないかと期待しています。

 その一方で、車高が高いので、木にぶつけやすいところが難点です。また、エンジンが前席の下にあることから振動が気になるのと、燃費があまりよくないところが残念なところです」

 トヨタ直系のカスタムブランド「モデリスタ」が手がけたハイエース MRTは、エンジンや足回りなどはノーマルのままですが、あまり大げさなカスタムは好きじゃないけど、個性的なハイエースが欲しい人にはぴったりだといえます。

 ハイエース MRTはオプションも豊富で、Oさんは荷室サイド部分にビルトインされる補助バッテリーを装備しているといいます。

 それ以外にも社外ブランドで数多くのハイエース用カスタムパーツが販売されているので、キャンパー仕様にもスポーティ仕様にも幅広くカスタムすることが可能です。

 また、ハイエース自体がブランドになっており、中古車市場でも高値安定傾向で、普通のミニバンより下取り査定が高いこともあるようです。リセールバリューが高いのも、ハイエースの魅力のひとつだといえます。

 ハイエースは全高が高く、運転席からの見晴らしは抜群ですが、高さ制限のある駐車場に駐められなかったり、アウトドアでは樹木と接触に注意が必要です。

 またキャブオーバー型のハイエースのエンジンは、前席と2列目シートの間に設置されていることから、長距離走行すると熱と振動に悩まされることもあります。

 JC08モード燃費は、2.7リッターエンジンは9.8km/L、2.8リッターディーゼル12.2km/Lですが(いずれも2WD車)、実際はそこまでの燃費は期待できないようです。

 ※ ※ ※

 ハイエースのオーナーは、趣味を充実させたライフスタイルのためにクルマを選んでいるようです。

 フラットでスクエアな室内をカスタムして、「移動するプライベート空間」を作りあげたり、多人数乗車でワイワイしながら出かけたり、さまざまな使い方ができるのがハイエースの人気が高い理由だといえます。

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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