日産3代目「シルビア」に兄弟車「ガゼール」登場! 唯一のリトラモデルである4代目の魅力

シルビア唯一のリトラクタブルヘッドライトを持つ4代目

 シルビアは、1983年8月に4代目へとフルモデルチェンジします。

 ボディタイプは先代と同じく、2ドアノッチバック(ただしピラーレスからピラー付に)と3ドアハッチバックの2種類となっていましたが、フロントマスクは当時流行していたリトラクタブルヘッドライトを採用。

日産4代目「シルビア」(ハッチバック)
日産4代目「シルビア」(ハッチバック)

 歴代シルビアのなかでは唯一のリトラモデルとなっています。また、兄弟車関係のガゼールも引き続き設定されました。

 搭載されたエンジンはそれまでのZ型ではなく、1.8リッターモデルは新開発のCA型、2リッターモデルはFJ型が搭載され、2リッターターボモデルは最高出力190馬力を発生するまでに至っています。

 そして、それまでリジッド式だったリアサスペンションも、2リッターモデルではセミトレーリングアーム式の独立懸架へとアップデート。パワーをしっかり受け止めつつ、ロードホールディングに優れた仕様へと進化しました。

 1986年2月のマイナーチェンジでは2リッターモデルが廃止され、トップモデルとしてCA18のツインカムターボが登場。それと同時にガゼールが廃止され、ガゼール販売店でもシルビアが販売されることになりました。

 一方、北米市場でも同時期にマイナーチェンジが実施され、1.8リッターターボモデルが廃止され、その代わりに北米仕様の「フェアレディZ(300ZX)」に要塞されていた3リッターV型6気筒エンジンを搭載。

 期せずして、初代シルビアであったフェアレディとのつながりが復活した瞬間でもありました(ただし車名は200SXのまま)。

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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