現代に蘇るベビーギャングたち! 最新コンパクトターボ車5選

世界的に人気となった欧州ホットハッチとは!?

●ミニ「クーパーS」

元祖ベビーギャングの末裔「ミニ クーパーS」
元祖ベビーギャングの末裔「ミニ クーパーS」

 BMWが開発し、2001年に発売された新世代の「MINI(ミニ)」は、デザインと走りの良さから世界中で大ヒットを記録。

 現行モデルは2013年に登場した第3世代で多くのボディバリエーションがあり、初代から続く3ドアのトップグレードに「クーパーS」をラインナップしています。

 ボディサイズは全長3835mm×全幅1725mm×全高1430mm、車重は1240kgから1270kgと、やや重いですが、エンジンは192馬力を発揮するパワフルな2リッター直列4気筒ターボを搭載しているため、鋭い加速力は健在です。

 トランスミッションはミニのラインナップのなかでも3ドアのみ(特別仕様車を除く)となった6速MTと、7速DCTを設定。

 また、多くのコンパクトカーが、リアサスペンションに安価なトーションビーム式を採用するなか、ミニではスポーツカーのようなダブルウィッシュボーン式を採用するなど、BMWならではの走りへのこだわりが随所に見られます。

 価格はMTが370万円、DCTが388万円で、ディーゼルエンジンを搭載した「クーパーSD」が405万円(DCTのみ)です。

●アバルト「595コンペティツィオーネ」

サソリのマークは伊達じゃない!「595コンペティツィオーネ」
サソリのマークは伊達じゃない!「595コンペティツィオーネ」

 アバルトはかつてモータースポーツの世界で名を馳せ、現在はフィアットグループ内のスポーツカーブランドです。

 このアバルトがラインナップする「595」は、フィアット「500」をベースとしたチューニングモデルで、2013年に発売。50年以上前に登場したアバルトのチューニングカーである595をオマージュして開発されました。

 全長3660mm×全幅1625mm×全高1505mmとコンパクトなボディにはフィアットの文字はなく、代わりにサソリをモチーフにしたエンブレムが装着され、ベースの500に対してアグレッシブなデザインの前後バンパーを採用することで外観を際立たせています。

 そして、595にはチューニングのランクによっていくつかのバリエーションが存在し、現行モデルのトップグレードが「595コンペティツィオーネ」です。

 1120kgの軽量なボディに搭載されるエンジンは、最高出力180馬力を誇る1.4リッター直列4気筒ターボで、トランスミッションは5速MTとATモード付きの5速AMTを設定。

 装備もサベルト製スポーツシート、ブレンボ製ブレーキキャリパー、KONI製ショックアブソーバーなどが奢られ、見た目も走りもスポーティに演出されています。

 価格はMTが383万円とAMTが400万円です。

※ ※ ※

 冒頭にあるとおり1980年代に国産メーカー各社から、ターボエンジンを搭載したコンパクトカーが次々と発売され、どのモデルも若者を中心に人気を博しました。

 しかし、その多くはシャシ性能よりもエンジン性能が勝っており、スポーツドライビングには常に緊張感が強いられていたのです。

 現在の高性能コンパクトカーは、ドライビングに介入するさまざまなデバイスが装備されていますが、当時はドライバーの腕次第でした。

 ただし、そんな危うさも魅力のひとつだったのかもしれません。

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Writer: くるまのニュース編集部

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