信号無視も…自転車の違反なぜ無視? 交通事故減少も啓蒙すべき自転車事故は増加に
自転車の違反行為… なぜ無視する?
警察官が自転車の違反行為に対して、「なぜ、動かないのか」というと、クルマやバイクの違反を取り締まれば、国庫にお金が入るからで、俗に警察官にとっての「ノルマ」と呼ばれる。

もちろん警察は否定するものの、交通違反の反則金が年間予算に組み込まれているのだから、当然のことのように目標額だって設定されているのです。
一方、交通違反は2019年で2018年比の4%減となり、加えて新型コロナ禍に於ける交通量の減少が顕著で、どうやら今回の交通安全週間中の取り締まり件数も大きく減少したらしい。
このような状況を受け「事故を減らすなら自転車の危険運転を取り締まるべきなのに、反則金が取りやすいクルマやバイクに重点を置いて捕まえている」のかもしれない。
違法運転しても簡単に検挙出来ない自転車に、反則金制度を取り入れたらいいのだけど、そういった動きは無し。新型コロナ禍により、ノルマ未達成はさらに顕著になっていくだろう。
国民として望みたいのは、学校が休みになって平日の昼間から活動的になっている子ども達の安全確保や、増加の傾向が見えてきている窃盗の取り締まりに代表される治安の維持などです。
そんななか、新型コロナ感染で多数の警察官が自宅待機になっている。喫緊の優先事項は、事故も違反も減少している交通関係の取り締まり強化ではないと思う。
Writer: 国沢光宏
Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。









