どこでも寝られる? 軽自動車の車中泊ブーム 気軽さが需要増のワケ?

近年、ブームとなっている車中泊。とくに、日本人にとって身近な存在ともいえる軽自動車ではその車中泊がひとつのカルチャー化しています。車中泊と軽自動車にはどのような関係があるのでしょうか。

世界中でブーム!? VANLIFEってナニ?

 最近ではInstagramなどSNSを中心に、「#VANLIFE(バンライフ)」という言葉が世界的に大流行しています。

 好きなところに好きなときに移動する、自由でミニマムなライフスタイル、旅のスタイルとして、若い世代にも注目を集めているのです。

クルマを中心としたミニマリストなライフスタイルが「VANLIFE」。(Photo by Brina Blum on Unsplash)
クルマを中心としたミニマリストなライフスタイルが「VANLIFE」。(Photo by Brina Blum on Unsplash)

 VANLIFEという言葉を生み出したのは、アメリカ人のフォスター・ハンティントンという男性。彼はもともとニューヨークを拠点に「ラルフ・ローレン」のコンセプトデザイナーをしたり、出版社「ハーパー・コリンズ」で働いたりしていた、いわばエリートでした。

 でもやがて都会のあわただしさに嫌気がさして、2011年にマンハッタンの自宅を手放し、中古のフォルクスワーゲンのバンに乗って旅に出て、ノマドワーカーとなったのです。

 アメリカでは昔から、大きなキャンピングカーやトレーラーハウスで移動しながら暮らすカルチャーが根づいていました。

 近年はインターネットとスマートフォンが普及したことによって、もっと小さな「バン」を使ったスタイルでも仕事やコミュニケーションが可能になったわけです。

 フォスター・ハンティントン氏が発信したVANLIFEというスタイルは世界中の若者に人気となり、今ではInstagramで「#VANLIFE」を検索すれば、700万件近い投稿がアップされています。

 VANLIFEの流れは日本にもやってきています。それが冒頭に出てきた車中泊です。現在では、駐車場や宿泊可能な施設といったスポットを紹介するサービスもすでにスタート。

 また、ホンダでも「VANLIFE クルマと旅する、それぞれの休日」と題したサイトをオープンして、新たなライフスタイルを提案しています。

 いまや世界中でVANLIFEがブームとなり、日本では車中泊ブームとして定番化しているのです。

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