5ナンバー車激減!? 軽と3ナンバー車へ二極化 新車が大型化する理由

なぜ5ナンバー死守の「カローラ」は3ナンバーになった?

 トヨタ「カローラ」は、初代モデルが発売された1969年から2001年まで33年もの間、国内発売台数のトップを死守し、日本を代表するクルマです。

最後の5ナンバー「カローラアクシオ」(現在も併売している)
最後の5ナンバー「カローラアクシオ」(現在も併売している)

 初代モデル(代セダン)のボディサイズは、全長3845mm×全幅1485mm×全高1380mmですが、2012年に発売された「カローラアクシオ(セダン)」は、全長4360mm×全幅1695mm×全高1460mmです。

 そして、2019年に12代目へと進化した「カローラ(セダン)」では全長4495mm×全幅1745mm×全高1435mmと世代を追うごとに大きくなっています。

 5ナンバーサイズをセールスポイントにしていたカローラは、なぜ全幅が5ナンバー枠の1700mmを超えるサイズになったのでしょうか。

 カローラの開発担当者は、次のように説明しています。

「歴代カローラは、5ナンバーサイズによる運転のしやすさを特徴に進化してきました。お客さまもこのサイズに愛着を持たれているので、新型の開発でも、5ナンバーサイズに収めることを何度も検討しました。

 しかし、5ナンバーサイズの(コンパクトカーと共通の)プラットフォームでは、新型カローラのセダンとワゴンに必要な走行安定性と乗り心地を得られません。

 そこで(現行プリウスから採用を開始した設計の新しい)TNGAのプラットフォームを採用することで、走りを大幅に向上できましたが、5ナンバーサイズには収まらず、結果として3ナンバーになりました。

 ただし、国内仕様は日本のお客さまや道路環境での使い勝手の良さを実現するため、グローバルモデルより全長、全幅、ホイールベースを縮小した専用ボディを開発しています。

 その結果、全幅は『カローラスポーツ』を45mm下まわる1745mmで、この数値は先代の3代目『プリウス』と同じです。3代目プリウスは好調に売れて日本の道路環境にも浸透しているので、これと同じ全幅なら、3ナンバー車になっても受け入れられると判断しました」

※ ※ ※

 約53年に渡り5ナンバーサイズを死守していたカローラもグローバル化の影響を受け、3ナンバー化しました。しかし、日本を代表するクルマとして専用ボディを開発するなど、日本のユーザーを置いてけぼりしている訳ではないようです。

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1件のコメント

  1. 難しいですね。3ナンバー幅のセダンが大きくなるのも、運転仕難いし、かなりぶつかり易いし、保険金がかかります。日本で東京オリンピック&パラリンピックが開催されます。もう少し景気が良くなって来たら、久々に日本専用の5ナンバー幅のセダンが復活したら良いと僕は思います。運転仕易いし、保険金もかかりません。日本向けの5ナンバーセダン型と日本も含めて、グローバル系列の3ナンバー幅のセダン型も作り分けも良いですね。楽しみに期待してます。

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