まるでショー会場を歩いているよう VW、バーチャルモーターショー開催で新型「ゴルフGTI」を初公開
フォルクスワーゲン(VW)AGは、オンラインでVWブランドのモーターショースタンドを見ることができる「バーチャルモーターショー」を開催中だ。
中止になったジュネーブショー2020のVWブースを自宅で見て回ることができる
フォルクスワーゲンAGは、2020年3月に開催する予定だったジュネーブショー2020のフォルクスワーゲンブースをオンラインで見て回ることができる「バーチャルモーターショー」を2020年4月17日まで開催している。
毎年、スイス・ジュネーブで開催されるジュネーブモーターショーは、1905年から開催している歴史のある国際モーターショーだ。2020年3月の開催で第90回を迎えるはずだったが、コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として、今年の開催が中止となった。
そんなジュネーブショーにブース出展する予定だったフォルクスワーゲンだが、ジュネーブショー2020のフォルクスワーゲンブースをバーチャルリアリティで再現する「バーチャルモーターショー」を開催。オンラインで4月17日まで2週間、24時間体験することができる。
すべての車両とブースは360度体験のためにデジタル処理されていて、ショー会場にいるような3次元体験をすることが可能。パソコンだとマウス操作をすることで、実際にフォルクスワーゲンブースを歩いているような感覚になる。
今回、新型「ゴルフGTI」や「ゴルフGTD」、「ゴルフGTE」などがワールドプレミアされた。
新型ゴルフGTIは、245ps・370Nmを発生する2リッター直列4気筒直噴ターボエンジン(EA888evo4)を搭載。欧州では6速MTが標準で、7速DSGはオプションで選択できる。
新型ゴルフGTDは、2リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載。200ps・400Nmの出力・トルクで、デュアルAdBlueインジェクションを備えた新しいSCRシステムで、従来モデルと比較してNOxを大幅に削減している。トランスミッションは7速DSGが標準となる。
新型ゴルフGTEは、150psを発生するエンジンtの115psの電気モーターが組み合わされ、システム全体で245ps・400Nmとなる。従来モデルと比較してバッテリー容量を13kWhと50%増加、EVモードで最大約60kmの走行を可能としている。またEVモードで130km/hまで走行できる。
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この360度ツアーはインタラクティブなデジタル体験ができ、ブース内を散歩したり、四方から展示車両を見ることが可能。さらに展示車両をさまざまなボディカラーやホイールデザインに変更することもできる。
パソコンの他、スマートフォンでも見ることが可能だ。
ブース展開としては、新型ゴルフ8のバリエーションが中央に位置するが、ブースのなかで最大の面積を占めているのが、電気自動車の「ID.」ファミリーのコーナー。2020年に発売される予定の「ID.4」をはじめ、「ID.3」「ID.スペースビジョン」などが展示されている。
またフォルクスワーゲンRコーナーには「トゥアレグR」と「T-Roc R」が展示されている。
フォルクスワーゲン乗用車ブランドのチーフマーケティング責任者、Jochen Sengpiehl氏は「私たちとして初めてのバーチャルモーターショーですが、将来の革新的なオンライン体験の最初の章に過ぎません」とコメント。
さらに「バーチャルリアリティによって提供される機会を活用することは、私たちのデジタル化戦略の一部です。これはフォルクスワーゲンとしてマーケティングやブランド戦略、そして顧客やファンとつながることができる不可欠な要素になります」と語った。
バーチャルモーターショー「Digital Auto Show Geneva 2020」は、英語とドイツ語で利用可能だ。
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