事故時にオペレータとつながる「緊急通報機能」 車が大破しても自動通報できる?
電波が届かないエリアやクルマが大破したらどうなる?
2019年3月にフルモデルチェンジした日産「デイズ」では、メーカーオプションながら軽自動車としては初めてエアバッグ連動式の自動緊急通報に対応したことが話題を呼びました。
かつては高級車だけの装備と思われていましたが、国内での法整備が進んだこともあり、徐々に装着するクルマが増えてきています。
比較的ローコストで大きな安心を得られる緊急通報機能ですが、解決すべき問題点がないわけではありません。それは、緊急通報機能を利用するには携帯電話か専用通信機が必須で、どちらにしても通信回線網の対象範囲(サービスエリア)には限界があり、いわゆる「圏外」からは通報できないことです。
交通量の多いところでの事故であれば、誰かが通報してくれる可能性が高いのですが、夜間や山間部などの交通量がほとんどないようなところでは、事故を起こしてもなかなか発見してもらえないことがあります。
そういうシーンでこそ頼れるのが緊急通報機能ですが、電波が届いておらず通報できないとなると、せっかく装備されていたとしても使えないという事態も想定されます。
トヨタのT-Connectサポートセンターによると、「圏外以外でも、衝撃の大きな事故などにより通信ユニット自体が損傷してしまった場合も通報不能になってしまいます」とのこと。
事故の衝撃がユニットに伝わるまでの0コンマ何秒の間での通報も、現状では難しいといいます。
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今後ますます多くのクルマに搭載されることが予想される事故自動緊急通報機能は、有事の際に頼れる存在ではありますが、決して万能ではありません。
安全装備は進化を続けていますが、やはり安全を心掛けて慎重に運転することが大切です。
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