なぜ日本は青信号? 海外は緑と呼ぶのに… 緑・黄・赤になった理由
LED信号にはどんなメリットがある?
近年では、白熱電球ではなくLEDを使った信号機が増えていますが、LEDにはどんなメリットがあるのでしょうか。

信号機を製造する株式会社京三製作所は、次のように話します。
「最大のメリットは『擬似点灯』が起こらなくなったという点です。直射太陽光が信号機に当たった際に、青黄赤の全てが光って見える現象を擬似点灯といいます。
昔の電球式の信号機の場合、電球の光が信号機内部の反射鏡に跳ね返り、その光が色つきレンズを通すことで、私たちは赤色とか青色などの色を認識していました。そのため、直射太陽光が当たると青黄赤の全てが光って見え、擬似点灯がよく発生していました。
それがLEDになり、色つきレンズや内部の反射鏡を使わなくなったことで、擬似点灯が起きなくなりました。
加えて、LEDになったことで省電力、長寿命になりました。60ワットだった消費電力が10ワット以下になり、6分の1以下になったのです。
電球式は数か月に1度、電球が切れる前に定期的に交換していましたが、LEDの信号機は本格的に設置されてから20年が経過しても、まだ1度も交換されていません」
さらに、日本信号株式会社は以下のように話します。
「構造上の見直しにより軽くなっています。電球式では20kg程度の重量でしたが、現状のものは10kg程度となっています」
軽量化することで、災害時に倒れた際の衝撃も緩和できるなど、さまざまなメリットがあるようです。
Writer: Peacock Blue K.K.
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