5つ星クラスの迷車があった!? 平成の愛すべきマイナー車5選
アメリカでヒットしたけど日本で残念な結果だったクーペとは!?
●三菱「パジェロジュニア フライング パグ」
2019年8月をもって、三菱「パジェロ」は国内販売を終了しましたが、かつてはコンパクトSUVの「パジェロジュニア(後にパジェロイオ)」、軽自動車の「パジェロミニ」とシリーズ化されていました。
そして、パジェロジュニアの外観に大幅に手が入れられたモデル「パジェロジュニア フライング パグ」(以下「フライング パグ」)が1997年に登場。
フライング パグのルックスは1940年代のクラシックカーをモチーフにデザインされ、ボンネットからフェンダー、グリルに至るフロント部分すべてと、リアもフェンダーやバンパー、テールランプが専用品となっているなど、大きく手が加えられています。
そんなフライング パグは、当時、三菱の販売チャネルである「カープラザ」設立20周年キャンペーンの一環として企画・販売されました。
これほど手が入れられたにもかかわらず、価格は175万円(消費税含まず)からと安価でした。
しかし、キャビンのデザインは標準のパジェロジュニアのままだったため、全体のバランスにかなりの違和感があり、限定1000台ながらプレミアが付くほどの人気車になることなく、いまでは稀代の珍車です。
●日産「NXクーペ」
日産「NXクーペ」は7代目「サニー」をベースにした3ドアハッチバッククーペで、1990年に発売されました。
先代サニーのクーペモデルだった「RZ-1」の鋭角なイメージから一転して丸みをおびたデザインとされ、主に北米市場の「ちょっとおしゃれで、知的で流行に敏感な女性」をターゲットに開発されました。
デザインは、カリフォルニアの「日産デザインインターナショナル」が手がけ、当時人気だった4代目「フェアレディZ」のモチーフも織り込まれました。
さらに、左右のルーフを脱着できる「Tバールーフ」仕様もフェアレディZと同様に設定されています。
ボディサイズは全長4140mm×全幅1680mm×全高1310mmとコンパクトで、エンジンは1.5リッター、1.6リッター、1.8リッターの、いずれも直列4気筒DOHCを搭載。トランスミッションは、4速ATと5速MTが選べました。
日本ではクーペモデルのスポーツ志向が高まっていたため、「シルビア」や「180SX」の影に隠れて販売に苦戦。1994年に、一代限りで生産は終了となりました。
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近年はここまで極端な迷車が登場することは少なくなりました。メーカーもそれだけ新型車の開発に慎重になっているということでしょう。
一方で、個性的なモデルも少なくなった印象があり、寂しいようにも感じます。
リセールバリューを考えなければ、あえて迷車を探してみるのもアリではないでしょうか。
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