大本命確定!! ベントレー「コンチネンタルGT」は、V8で乗るのが正解!?
ベントレーのグランツーリスモである「コンチネンタルGT」に待望のV8モデルがラインナップされた。そこでさっそく、山崎元裕がベントレー本社のあるクルー近くのカントリーロードで試乗。その模様をお届けする。
コンチネンタルGTの本命、V8モデル登場!
ベントレーの「コンチネンタルGT」、「GTコンバーチブル」に、2020年モデルで、4リッターのV型8気筒ツインターボエンジンを搭載するモデルが追加設定されることになった。
モデルラインナップのトップには、フォルクスワーゲングループの象徴ともいえる6リッターのW型12気筒ツインターボエンジンが搭載されるが、最高出力&最大トルクは、W12が659ps&900Nm、V8は550ps&770Nmと、2リッターの排気量差があることを考えれば、それほど見劣りはしない。
むしろ燃費性能や実質的にはそれによって決まるCO2排出量、あるいは中国などの輸出市場における税制などを考え合わせれば、V8モデルは先代と同様に、コンチネンタルGTシリーズ、あるいはフライングスパー、ベンテイガと、ベントレーの全モデルにとってきわめて重要な製品といえるだろう。
GT、GTコンバーチブルのいずれにも設定されるV8モデルだが、今回試乗車として割り当てられたのは後者の方だった。最初にベントレーのテストデータを確認しておくと、0-100km/hは4.1秒、最高速は318km/hとある。
その気になればスーパースポーツ・クラスの運動性能を可能にするということになるが、このモデルはあくまでもコンチネンタルGT。すなわちコンチネンタル=大陸を快適に、そして速く移動させるためのGT=グランツーリスモであることを忘れてはならない。実際の走りからも、きっとそのような一面を感じるはずだ。
コンチネンタルGTコンバーチブルのもっとも大きな魅力は、やはりそのエクステリアとインテリアのフィニッシュにある。ファブリックルーフは50km/h以下ならば、走行中でも約19秒でオープン&クローズが可能。
最近では耐天性やキャビンの静粛性などを考慮して、リトラクタブル・ハードトップを採用する例が多くなりつつあるが、ベントレーはこの伝統的な手法を今回も続けて採用してきた。
ちなみにカスタマーは、オプションも含めて7色のなかから好みのファブリックルーフを選択可能だ。今回の試乗車は、生産開始直後の試乗用に用意されたプリプロダクションモデルだったのだろうか、高速域ではやや風切音などが気になったが、カスタマーへと送り届けられる完成車は、クーペ並みの快適さを持つことは先代モデルでもすでに証明されている。
一台のクルマで、クローズドとオープンというふたつのスタイルが楽しめるコンバーチブルだが、やはりそれがより美しく、優雅なスタイルに見えるのはオープンでのスタイルだ。
前後に美しく流れるウエストラインから上の、キャビンの重量感をまったく感じなくなったことで、例えるならばボートのような流麗さが生み出され、さらにキャビンを覗き込めば、ベントレーが誇る職人が生み出した究極の世界が広がっている。
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