海外で生き残ったモデルがある!? 日本で売っていない高性能車5選

国や地域によって販売されるクルマは異なり、国内メーカーのクルマには海外でしか売っていないモデルが多数存在します。そこで、海外専用モデルのなかから、スポーティなクルマを5車種ピックアップして紹介します。

日本では売ってない魅力的なハイパフォーマンスモデル

 世界中の自動車メーカーは、自国だけでなくグローバルでクルマを販売していますが、なかには海外専用のモデルを設定しているケースがあります。

日本では販売していない高性能モデルが数多く存在している
日本では販売していない高性能モデルが数多く存在している

 国内メーカーにとっても海外は重要なマーケットなため、国や地域のニーズに合ったクルマを販売しています。

 そこで、海外専用モデルのなかから、とくにスポーティなクルマを5車種ピックアップして紹介します。

●トヨタ「カムリ TRD」

ガソリン車もラインナップしたハイパフォーマンスセダン「カムリ TRD」
ガソリン車もラインナップしたハイパフォーマンスセダン「カムリ TRD」

 2017年に登場した10代目「カムリ」は、現在のトヨタブランドにおけるFFセダンの最上級モデルです。

 北米市場においては「RAV4」と並ぶトヨタの看板商品となっており、2019年に発表された「TRD(Toyota Racing Development)」仕様のカムリは、スタイリッシュかつハイパフォーマンスセダンとして、大いに話題になりました。

 外観には高速走行時の安定性を向上させるフロントスプリッター、サイドスカート、リアスポイラー、リアディフューザーが装着され、スポーティに演出。

 各部の補強によってねじれ剛性を高めたシャシとローダウンされたコイルスプリング、大径ディスクブレーキ、TRDの専用19インチホイールなどにより優れたハンドリングを実現しています。

 パワーユニットは国内仕様ではハイブリッドのみですが、北米仕様ではガソリンエンジン車が設定され、カムリTRDには最高出力301馬力を発生する3.5リッターV型6気筒エンジンを搭載。

 トランスミッションは8速ATを採用し、スポーツドライビングをサポートするパドルシフターが装着されています。

●ホンダ「シビックタイプR スポーツライン」

ややおとなしめな外観となっている「シビックタイプR スポーツライン」
ややおとなしめな外観となっている「シビックタイプR スポーツライン」

 日本では2020年夏にマイナーチェンジモデルが発売予定となっている、ホンダのFFスポーツカー「シビックタイプR」ですが、日本仕様と欧州仕様では装備やグレードが異なるようです。

 まず、欧州仕様では車内で聞こえるエンジン音を、走行モードによってオーディオのスピーカーを介して変化させる機能、「ASC(アクティブサウンドコントロール)」が搭載されます。

 また、パフォーマンスモニター、ログモード、オートスコアモードなどの機能を備え、さまざまなパフォーマンスパラメーターを監視・記録できる、シビックタイプR専用のパフォーマンスデータロガー「Honda LogR」を装備。

 さらに、卓越したドライビングダイナミクスを持ちつつ、控えめなスタイリングと洗練された乗り心地を実現したグレードの「シビックタイプR スポーツライン」がラインナップされます。

 シビックタイプR スポーツラインは標準モデルに装着されている大型リアウイングをローデッキリアスポイラーに変更し、スポーティなスタイリングでありながら落ち着いたシルエットを演出。

 タイヤも標準モデルはコンチネンタル「スポーツコンタクト6」が採用されていますが、シビックタイプR スポーツラインには快適性を重視した19インチのミシュラン「パイロットスポーツ4S」が採用されました。

 シビックタイプR スポーツラインはドイツで2020年春から発売され、価格は4万1490ユーロから、日本円で約490万円です。

●スバル「WRX STI」

日本では販売が終了したが北米では現役の「WRX STI」
日本では販売が終了したが北米では現役の「WRX STI」

 スバルの本格派スポーツセダン「WRX STI」は、搭載していた「EJ20型」水平対向エンジンの生産終了に伴い、国内仕様は2019年12月をもって受注を終了しました。

 一方で、北米では販売が継続され、日本仕様とは異なるモデルとして存在。

 搭載されているエンジンは2.5リッター水平対向4気筒ターボで最高出力は310馬力(米国値)を発揮し、トランスミッションは6速MTのみとなっています。

 また、WRX STI専用に、クロスドリルドブレーキローターとフロント6ピストン、リア2ピストンのブレンボ製キャリパー、クイックレシオのステアリング、ドライバー自ら前後の駆動力配分をコントロールできる「DCCD(ドライバー・コントロールド・センターデファレンシャル)」などを装備し、高い走行性能を実現。

 そのWRX STIのキャッチコピーは「An Athlete’s Soul.」(アスリートの魂)と「A Champion’s Heart.」(チャンピオンの心臓)と記されるように、ドライバーの本能を導き出すように仕立てられています。

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