なぜ軽のナンバーは黄色? 巷では「ダサい」の声も… 車種で色が異なる理由

2019年で規格誕生から70周年を迎えた「軽自動車」。現在ではその象徴ともなりつつある「黄色いナンバープレート」ですが、なぜ普通車の白色と色が別けられているのでしょうか。

かつては白かった軽自動車のナンバープレート

 街中を走っているクルマのナンバープレートを見ると、一般的には「軽自動車は黄色」、「普通車は白」という形で色分けがされています。ほかにも事業者用に黒や緑などの色も存在します。

 では、なぜナンバープレートは車種や業態によって色分けがされているのでしょうか。

ひと目で軽自動車と分かる黄色いナンバープレート
ひと目で軽自動車と分かる黄色いナンバープレート

 日本初の軽自動車は、1955年に登場したスズキ「スズライト」。この当時のナンバープレートは、軽自動車も普通車と同じ白いナンバープレートでした。

 しかし、1975年に「車両法施行規則」が一部改正されたことに伴い、現在では道路運送車両法施行規則第45条により色が定められています。

 軽自動車検査協会によれば、1955年の日本の自動車保有台数は134万台でしたが、1965年には、その4倍以上となる698万台まで台数を増やしています。

 日本がモータリゼーション時代に突入したのは1960年代からといわれますが、その2年前となる1958年にはスバル「スバル360」が42万5000円で発売され、1960年にはマツダ「R360クーペ」が30万円台で発売され、「乗用車として使える、低価格な軽自動車」の登場によって、クルマの数が年々増加していきました。

 なお、普通車(登録車)と軽自動車(と自動二輪車)のナンバープレートは別のものとして捉えられ、普通車「自動車番号登録標」、軽自動車は「車両番号標」となります。

 行政上の管轄も普通車が国土交通省であるのに対し、軽自動車は各都道府県の軽自動車検査協会となり、自動車税(軽自動車税)の支払い先も異なるなど、普通車と軽自動車のナンバープレートは似て非なるものなのです。

 軽自動車のナンバープレートについて、一般社団法人 全国自動車標板協議会の担当者は、次のように話します。

「ナンバープレートは、登録されたことを外部に表示する役割があり、表示内容が目視で簡単に判断できること、および容易に記憶できることの要件があります。

 また、ナンバープレートは社会的機能を担っており、さまざまな場面で活用されています。例えば、スピード違反などの取り締まりやひき逃げなどの犯罪捜査に活用されます。

 そのほか、高速道路や駐車場などでナンバープレートに表示された登録情報をもとに車種区分に応じた料金の収受することが可能です。

 これらのことから、軽自動車のナンバープレートは、『要件』『社会的機能』を考慮して改正されたものと考えられます」

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