ジツはガラパゴスじゃなかった!? 海を渡った軽自動車5選
ジムニーの海外仕様がカッコイイ!?
●スズキ「アルト」
スズキは1980年代初頭にインドへの進出を果たし、現地では自動車=スズキというくらいの圧倒的な支持を得て、その後はアジア圏を中心に南米にも進出し、現地生産をしながら好調なセールスを記録しています。
そして、2019年6月にはパキスタンで新型「アルト」が発売されました。パキスタン仕様のアルトは、国内仕様のアルトと同じボディに660ccエンジンを搭載し、パキスタンの道路事情を考慮して最低地上高を15mm高くするなど、使用環境に合わせた変更が施されています。
スズキは1982年からパキスタンで現地生産をおこなっていますが、軽自動車をベースに800ccから1000ccのエンジンを搭載したモデルが中心でした。
しかし、このアルトはスズキの海外拠点で初となる、日本の軽自動車規格と同じボディとエンジンを採用したモデルです。
外観は日本仕様から大きな変更はありませんが、フロントグリルの空気導入口が拡大、追加され、パキスタンの気候に合わせてラジエーターの冷却性能を向上させています。
さらに、国内仕様では樹脂製のフロントフェンダーと燃料タンクが装着されていますが、現地調達部品に置換するためにスチール製に変更されました。
●スズキ「ジムニー」
現在、唯一無二のクロスカントリー軽4WDのスズキ「ジムニー」も、海外進出を果たしたモデルです。
1985年には第2世代の「ジムニー1300」をベースに、「サムライ」と名付けられて北米や欧州に輸出され、高い人気を誇りました。
また、インドのマルチスズキでは、同じく第2世代をベースにロングホイールベース化した「ジプシー」が販売されていました。
さらに現行モデルも左ハンドルが設定されたため、ドイツやフランスなどでも販売が始まる予定です。
ジムニーはインド以外でも生産されており、ユニークなのがブラジル製ジムニーで、現行モデルも販売していますが、先代ジムニーシエラをベースにカスタマイズされたモデルも併売しています。
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今回紹介した5車種以外でも海を渡った軽自動車は数多く存在し、ホンダも「N360」に600ccエンジンを搭載した「N600」をアメリカへ輸出していました。
また、近年は中古の軽トラックが海外へ輸出されるケースが増えているようで、北米では牧場など私有地内の移動用として使われているといいます。
本来、そうした用途にはATVというバギーのような車両がありますが、軽トラックならばエアコンやヒーターが装備されていることから、快適な移動ができるため人気となりました。
国内専用と思われていた軽自動車ですが、意外と海外でも活躍の場がありそうです。
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