豪華すぎるモデル5選 もはや無敵のラグジュアリーセダンとは?

ベントレー「ミュルザンヌ」が、その華麗すぎた10年のモデルライフに2020年4月、終止符を打つ。そこで、ミュルザンヌ史上、突き抜けてゴージャスだったモデルを5台ピックアップしてみた。

エレガントなオープントップのミュルザンヌ

 ベントレーのフラッグシップとしてその名を轟かした「ミュルザンヌ」が、2020年4月に、ついに生産終了となる。10年に及ぶミュルザンヌの歴史において、記憶に残るモデルや限定車を5台紹介しよう。

ミュルザンヌで唯一のオープンモデルとなったベントレー・ミュルザンヌ「グランド コンバーチブル コンセプト」
ミュルザンヌで唯一のオープンモデルとなったベントレー・ミュルザンヌ「グランド コンバーチブル コンセプト」

●2014年:ミュルザンヌ・グランド コンバーチブル コンセプト

 ベントレーがこれまで生み出してきた車両のなかで最も洗練されたオープントップ コンセプトである「ベントレー グランド コンバーチブル」は、英国製自動車におけるラグジュアリーを究極的に表現する車両としてイメージされたものだ。

 アイコニック(象徴的)でありながら控えめなスタイルを持ち、極めて上質なマテリアルを用いてすべてを手作業で仕立てたラグジュアリーフラッグシップは、究極の力強さと官能的なオープントップモーターリングを表現。

 リアトノー自体が、ベントレーが誇る最高のクラフツマンシップを顕著に示しており、完璧なブックマッチ加工(はぎ合わせ)と鏡面仕上げが施され、ダークステイン処理されたバーウォールナット製トノーは、ベントレーがこれまで使用してきたウッドベニヤのなかで最も大きい部材を使用している。

 このグランド コンバーチブルはコンセプトモデルとしてのみ発表された。

カタログモデルであるベントレー・ミュルザンヌ「エクステンデッド ホイールベース」
カタログモデルであるベントレー・ミュルザンヌ「エクステンデッド ホイールベース」

●2016年:ミュルザンヌ エクステンデッド ホイールベース

 ミュルザンヌ エクステンデッド ホイールベースは、後部座席の乗員を念頭に置いて開発された。追加された250mmの後席レッグルーム、旅客機のような引き延ばしが可能なレッグレスト、リアコンパートメントサンルーフを組み合わせ、世界でもっともリラックスできる車内環境を作り出した。

 一連のスタイリングの見直しにより、2016年に刷新されたミュルザンヌは先行モデルよりも上品さが増している。Aピラーより前のフロントエンド全体のスタイルは、完全に再設計され、フェンダー、ボンネット、ラジエターシェル、グリル、ライトのほか、前後のバンパーがすべて変更され、よりモダンで統一感のある外観になった。

 新しくなったフロントエンドは、1930年代の8リットルモデル、「エンビリコス」や「Rタイプコンチネンタル」など、過去の偉大なモデルを称賛するように、先代よりも80mm幅が広く、大きくなったステンレス製バーチカルベーングリルが印象的である。

 キャビンには、再設計されたシート、新しいドアトリムとアームレスト、そしてユニークなガラス製スイッチ類が備わった。さらにクラス最高のナビゲーションテクノロジーを誇る、まったく新たなインフォテイメントシステムを搭載。

 走行中のオーディオおよびビジュアルエンターテイメントの水準を引き上げる、車載インフォテイメントシステムの数々が用意された。

 ミュルザンヌの並外れたパワーとトルクは、アクティブエンジンマウントおよびサスペンションブッシュなど、新採用されたシャシーハードウェアによって補完されている。

 さらに定評ある静かな乗り心地をさらに向上させるため、ベントレーはミュルザンヌのタイヤに最新の騒音吸収テクノロジーを組み込んでいる。

 この発泡素材による優れた構造は、室内に伝わるノイズを最大4dB低減させ、比類ないレベルの乗り心地を提供。後部座席に重点が置かれるエクステンデッド・ホイールベースは、究極のショーファードリブンとなった。

 ちなみに、ミュルザンヌ エクステンデッド ホイールベースは、カタログモデルである。

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