なぜトヨタは「専売車」続ける? 「カローラ」「クラウン」が同じ店舗で買えない理由とは
トヨタが展開するチャネル制が廃止! 今後はどうなる?
トヨタで現在展開する4つの各チャネルの特徴について、トヨタは次のように説明します。
●トヨタ店
戦前戦後にかけてトヨタの発展を支え、約70年以上の歴史を持つトヨタ車販売のパイオニア的なチャネル。歴史と伝統に裏打ちされた上質なおもてなしを展開している販売チャネル。
●トヨペット店
1953年に設立されたトヨタで2番目のチャネル。「コロナ」や「マークII」を中心に時代を切り拓き、常に日本のミディアムカー市場をリードしている販売チャネル。
●カローラ店
1961年にパブリカを扱うパブリカ店として営業を開始し、その後1969年、カローラ店に名称を変更。ロングセラーを続けるカローラをはじめ、豊富な品揃えの量販チャネル。
●ネッツ店
2004年にネッツ・ビスタの両チャネルが融合し、新しいネッツ店が誕生。ヴィッツなどのコンパクト車種や、「ヴォクシー」、ヴェルファイアなどのミニバン車種などをラインナップし、トヨタの新しいお客様層を拡げていくチャネル。
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トヨタのラインナップには、前出のアルファード/ヴェルファイアのほかにも、ポルテ(トヨタ店・トヨペット店扱い)/スペイド(カローラ店・ネッツ店扱い)や、プレミオ(トヨペット店扱い)/アリオン(トヨタ店扱い)のように、販売チャネルの違う兄弟車が存在します。
なかでも、プレミオ/アリオンは前身モデルの「コロナ/カリーナ」の時代から販売店違いの兄弟車という関係を続けている例で、ユーザーひとりひとりの趣向にあわせたクルマづくりがずっと続けられていたといえます。
しかし、トヨタは、2020年5月から全店で全車種の取り扱いを始めると発表。すでに東京地区では2019年4月から全店での全車種取り扱いが先行して始まっており、トヨタはチャネル制を廃止することになります。
これを受け、将来的に兄弟車の統合がおこなわれる可能性も十分にあります。
販売の効率化が求められるなかでの決定ではありますが、車種数が統合されても魅力的な車種ラインナップを揃え続けることができるかが、今後カギになるといえるでしょう。
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