ランクルにも負けない軽だけど凄いヤツ! 本格軽クロカン車3選
生産終了後も人気な軽クロカン車
●三菱「パジェロミニ」
中古車市場で、密かにジムニーのライバル車といわれるのが「パジェロミニ」です。1994年に初代が発表された当時、車名を一般公募したことでも話題となりました。
最終モデルである2代目は、幾度の改良が加えられながら、1998年から2017年の19年に渡って販売された人気車種です。
本格的4WD「パジェロ」の小柄なバージョン、といったイメージがありますが、ジムニーのようなラダーフレーム構造ではなく、通常のモノコックボディにラダーフレームを組み合わせた「ビルトインモノコック構造」を採用しています。
この独自のモノコック構造により、オフロードでも高い走破性を可能とし、ジムニーと同じく車高の高さと大きいサイズのタイヤを採用。切り替え式4WDやデフロックなどを装備することで、あらゆる悪路を突破することができます。
基本はオフロードをコンセプトにしたクルマとなっていますが、低燃費の実現や安全性能の追及など街乗りにも最適なモデルや、若者向けにデザインされた「デューク」や「リンクス」といった派生車種も誕生しています。
また、2008年から2012年には日産へOEM供給し「キックス」の名で販売されていました。
●ダイハツ「テリオスキッド」
1998年から2012年まで製造販売されていたのが「テリオスキッド」です。軽規格の本格オフロード仕様でありながら、4ドア設定といった実用性も兼ね合わせたクルマとなっています。
2002年の国土交通省・自動車事故対策センターの安全性能総合評価では「助手席6つ星、運転席5つ星」の高評価を得ています。
オフロードで重要視される4WDシステムには、軽自動車のなかでは珍しい「センターデフ付きフルタイム4WD方式」を採用し、インパネのスイッチひとつでデフロックのオンオフを切り替え可能なため、クロカン初心者には便利な装置となっていました。
また、オプションでは、リアデフにダイレクトトラクションLSDが設定されていたモデルもありました。カスタムモデルの設定もあり、前後にエアロバンパー、サイドステップ、アルミホイールの装着といった、おしゃれなモデルは若者にも人気があったようです。
加えて、2007年には創立100周年特別仕様車として「カスタムメモリアルエディション」が復活し、MOMO革巻ステアリングや専用のフルファブリックシート、メッキグリル、メーターなどを取り入れた特別なモデルも登場しています。
※ ※ ※
世界でクロカンに強い日本車といえば、トヨタ「ランドクルーザー」や三菱「パジェロ」などが有名です。しかし、日本の狭い道路事情では、ジムニーなどの軽自動車がクロカンユーザーには人気が集まっているようです。
軽ナンバー登録で牽引は出来ないのでは無いでしょうか。