首都高・横浜北西線が開通! 工期が2年も短縮できた理由とは
2020年3月22日16時に首都高速K7横浜北西線が開通します。これにより、首都高~(第三京浜)~東名高速が1本に繋がりますが、本来の開通予定より約2年も早い開通だったといいます。早まった理由とは、いったい何でしょうか。
横浜北西線の工期は当初予定から約2年も短縮
2020年3月22日に開通する首都高速K7横浜北西線によって、いよいよ首都高~(第三京浜)~東名高速が1本につながります。当初の開通予定は2022年度中だった首都高速K7横浜北西線が、2年も早く開通を実現した理由はどのようなことだったのでしょうか。
首都高速K7横浜北西線(以下横浜北西線)は横浜市青葉区下谷本町を起点とし、都筑区川向町を終点とする延長約7.1kmの道路でうち約4.1kmがトンネル部となっています。
2017年に開通した首都高速K7横浜北線(以下横浜北線)とつながることで、東名高速(横浜青葉JCT)~第三京浜(横浜港北JCT)~首都高速K1横羽線(生麦JCT)が直結することになります。
また、横浜北西線の開通によって横浜港北出入口から横浜北線へ直接乗り降りができるようになることも大きなメリットです。
筆者は青葉JCTと港北JCTの間に住んでおり、2017年に横浜北線が開通した際、「第三京浜(港北IC)と首都高がつながった!」と勘違いし喜んでいたのですが、実際は首都高に乗るには港北ICから約2km走ったところにできた新横浜出入口まで行く必要がありました。
横浜北線を経由して東京方面から戻ってくるときも同様に港北ICでは降りられず、手前の新横浜もしくは、港北ICの先の都筑ICで降りるしかなかったのです。
それが今回、横浜北西線が開通し横浜港北JCTが設置されたことによって、横浜港北出入口から横浜北線へ直接、出入りができるようになりました。これによってうちから東名横浜青葉IC経由大黒PAまでこれまでに比べて10分から15分ほど早くなり、20分以下で到着できそうです。
2014年10月に発行された「ほくせいせん創刊号」(発行・編集 横浜市道路局)では横浜北西線の開通(工事の最終予定)が「平成33年度」(2021年度)となっていました。
それが、2016年10月の「ほくせいせんvol.5」では、「横浜北西線の事業期間は平成33年度(までとしていますが、東京2020オリンピック・パラリンピックまでの開通を目指して事業を進めています」と初めて東京五輪前の開通を匂わせる言葉が加えられました。
さらに2019年11月発行のvol.14で「2020年3月開通」を公表。
その後、2019年12月18日に発行された首都高速道路株式会社と横浜市道路局からのプレスリリースで「横浜北西線(横浜北線~東名高速)が2020年3月22日16時に開通します」と発表されました。
このような大規模な工事において完成が2年も早まることはかなり珍しいことだと思われますが、その理由はどんなことだったのでしょうか。
2020年1月、報道陣向けに開催された横浜北西線の現場公開で関係者に取材をしたところ、2年もの早期開通が実現できたポイントは大きくわけてふたつあることがわかりました。
・計画段階から周辺住民の声を聞いて事業を進めるパブリック・インボルブメント(以下、PI)方式を採用
・これまでにない画期的な工法が功を奏した
この2点について、それぞれ詳しく聞きました。
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