アウディ、スーパーGT/スーパー耐久/TCRジャパンへの2020参戦体制を発表

アウディジャパンは、2020年度の「アウディ スポーツカスタマーレーシング」のチーム体制を発表した。

Audi Team Hitotsuyamaはドライバーを一新

 アウディジャパンは、「アウディ スポーツカスタマーレーシング」の2020年度の参戦体制を発表した。

#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS
#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS

 アウディスポーツとしてのモータースポーツ活動は、電気自動車によるレースシリーズ、フォーミュラEと、2019年度のシリーズチャンピオンを獲得した「アウディ RS5DTM」による、DTM(ドイツツーリングカー選手権)へのファクトリー参戦に加えて、ユーザーによるレース参戦であるアウディ スポーツカスタマーレーシングの活動が世界各国でおこなわれており、カスタマーレーシングとしては世界で750を超えるレースに参戦し、237の勝利を含む578のトロフィーを獲得した。

 アウディジャパンは2020年、そんなカスタマーレーシングプログラムを利用し、スーパーGT GT300クラスに「R8 LMS」 で参戦する2チーム2台、スーパー耐久シリーズ ST-Zクラスに「R8 LMS GT4」で参戦する1チーム1台、同シリーズST-TCRクラスに「RS3 LMS」で参戦する1チーム1台、TCRジャパンシリーズに「RS3 LMS」で参戦する2チーム2台、の合計6チーム6台のカスタマーチームをサポートする。

 スーパーGTでは、アウディジャパンとパートナーシップ契約を締結しているヒトツヤマレーシング」が、今年も「Audi Team Hitotsuyama 」(アウディ チーム ヒトツヤマ)としてGT300クラスに参戦。

 今シーズンはドライバーラインナップを一新し、Aドライバーには、アウディスポーツドライバーであるクリストファー・ミースを迎える。現在30歳のミースは、2008年からR8 LMSをドライブしており、ニュルブルクリンク24時間やバサースト12時間などでの複数の総合優勝や、ブランパンGTシリーズ、ADAC GTマスターズでのシリーズチャンピオンなど、輝かしい実績を誇るドライバーだ。

 また、BドライバーにはスーパーGTとR8 LMSでのレース経験を持つ27歳の川端 伸太朗が新たにチームに加入する。川端 伸太朗は2018年にR8 LMSでスーパーGTとスーパー耐久を戦った実績を持ち、その速さと経験が今回の起用につながった。またオーディションテストにおいても、印象的な速さと的確なフィードバックを示し、クリストファー・ミースとともにチームを牽引する存在だ。

 さらに、今シーズンのAudi Team Hitotsuyamaは、GT500やスーパーフォーミュラで活躍してきたチームルマンと業務提携をおこない、チームルマンはマシンメンテナンスやオペレーションに加え、所有するセブンポストリグによる試験などを行い、マシンのパフォーマンスアップを狙う試みだ。

 タイヤは昨年同様、ヨコハマタイヤと契約を締結。今年はヒトツヤマレーシングが本格的にレース活動を開始して30周年を迎えるため、当時のマシンに採用されていた「赤」を30thアニバーサリーカラーとして採用。真っ赤なマシンでシーズンに臨む。

 また、GT300クラスに新たにもう1台のR8 LMSが参戦。「X Works Racing」は昨年のGT300クラスをはじめ、スーパー耐久にも参戦する香港国籍のレーシングチームだ。

 人気アニメ「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」とのプロモーションタイアップにより、エヴァンゲリオン初号機をイメージしたカラーをマシンに採用する。

 Aドライバーは、アウディ スポーツカスタマーレーシングアジアの育成プログラムメンバーに選出され、ニュルブルクリンク24時間レースなどへの参戦経験ももつショウン・トン。Bドライバーはスーパー耐久などで国内レース経験をもつ、アレックス・アウのコンビとなる。

 スーパー耐久では、2017年から新設されたGT3とTCRのあいだを埋めるGT4マシンによって争われるST-Zクラスに参戦。

 投入されるマシンとなるアウディR8 LMS GT4は、R8クーペの市販車と60%以上の構成部品を共有しており、速さはもちろん安全性、耐久性、整備性が高く、コストパフォーマンスに優れていることが特徴だ。

 2019年はST-TCRクラスやアウディR8 LMS Cupに参戦していたプロレーシングドライバー、田ヶ原 章蔵をはじめ4名が、今シーズンのレースに挑む。

 また、RS3 LMSでST-TCRカテゴリーに参戦するのは、WAIMARAMA KIZUNA RACINGだ。

2017年からスーパー耐久シリーズに新設されたST-Zクラスは、GT3とTCRのあいだを埋めるGT4マシンによって争われる。Audi R8 LMS GT4は、Audi R8 Coupeの市販車と60%以上の構成部品を共有しており、速さはもちろん安全性、耐久性、整備性が高く、コストパフォーマンスに優れているという。

昨年はST-TCRクラスやAudi R8 LMS Cupに参戦していたプロレーシングドライバー 田ヶ原 章蔵はじめ4名が、今シーズンのレースに挑む。また、Audi RS 3 LMSでST-TCRカテゴリーに参戦するのは、WAIMARAMA KIZUNA RACINGだ。

 4ドアまたは5ドアで、2リッター以下のターボエンジンを搭載した前輪駆動車で争うTCRジャパンシリーズには、NILZZ Racing、Audi Team Hitotsuyamaの2チームが参戦。

 アウディジャパンは2016年来、アウディ スポーツカスタマーレーシングパーツトレーラーを全国のサーキットに配備し、レースに参戦するカスタマーチームをサポートしている。

 今年も専用トレーラーにボディ、トランスミッション、エンジン等、レース車検に適合した約2700のアイテム、約11000点の部品を積載し、いかなるレース展開にも対応できるように体制を整えて、スーパーGT、スーパー耐久、およびTCRジャパンに参戦するチームと共に国内外のサーキットを転戦する予定だ。

 また、アウディdriving experienceプログラムの一環として、アウディオーナーが実際のレースへの参戦権を得られるRace experienceをはじめ、昨年レッスン応募枠に対して、5倍近い申し込みを集めた、アウディジャパン初の女性ドライバー専用運転トレーニングプログラム、「アウディwomen’s driving experience」など、数々のプログラムのさらなる充実を図る方針だ。

※ ※ ※

 アウディ スポーツカスタマーレーシング2020体制

 SUPER GT (GT300 GT3)
 #21/Audi Team Hitotsuyama/Hitotsuyama Audi R8 LMS
 A クリストファー・ミース (Christopher Mies) B 川端 伸太朗

 #33/X Works/エヴァRT初号機X Works R8
 A ショウン トン (Shaun Thong) B アレックス・アウ (Alex Au)

 スーパー耐久(ST-Z GT4)
 #505/Audi Team AS Sport/A.T.Field Audi R8 GT4
 A 西村 元希 B 岡本 武之 C 田ヶ原 章蔵 D 藤原 能成

 スーパー耐久(ST-TCR TCR)
 #22/WAIMARAMA KIZUNA RACING/WAIMARAMA KIZUNA Audi RS3
 堀 主知 ロバート、千代 勝正、キズナ、リ・ジョンウ

 TCRジャパン(TCR)
 #7/NILZZ Racing/麻布☆ワコーズ&ENDLESS RS3 LMS
 牧野 淳

 #21/Audi Team Hitotsuyama/Audi RS 3 LMS
 篠原 拓朗

【画像】真っ赤なR8 LMS登場!アウディの2020年モータースポーツ参戦体制を画像で見る(10枚)

「えっ!カッコいい!」 マツダの「スゴいSUV」登場! どこが良いの?

画像ギャラリー

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー