もし高速道路が無かったら… クルマが1日で行ける限界はどこ?

下道と高速道路、かかった時間の差は合計どれくらい?

●奥州街道

 4ルート目は、奥州街道です。日本橋から宇都宮までは、日光街道と共通の道で、奥州街道は福島県白河市へと分岐していきます。

 クルマでは、日本橋から栃木県宇都宮を経由し福島・白河方面へ向かいます。しかし、福島県白河市までは、ほかの街道と比べて圧倒的に短い4時間46分で到着してしまいました。そのため、ここからさらに北を目指し、北海道まで進んでみます。

 すると、24時間が経過する頃には北海道に入り、函館を通過し、札幌市時計台にまで至りました。走行距離は1083kmで、ほかの街道よりも約30kmほど多い最長距離を誇りました。

 高速道路を使って札幌市時計台を目指した場合は、17時間6分、走行距離は1179kmとなります。

日本橋にある里程標
日本橋にある里程標

●日光街道

 最後の5ルート目は日光街道です。日本橋から宇都宮まで奥州街道と同じ道のりをたどり、日光東照宮へと分岐していきます。

 クルマでも同じように、日本橋から栃木県日光市を目指します。すると、五街道中最短の3時間55分で日光に到着してしまいました。まだまだ時間に余裕があるので、ここから逆方向へ進路を取り、四国へと向かってみます。

 中部・近畿地方を通り過ぎ、大阪府を超えて岡山県と香川県にかかる瀬戸大橋を渡り、とうとう四国へ。そして高知県南国市にある「高知空港」でタイムリミットの24時間を迎えました。

 走行距離は1088km。北海道へ向かった奥州街道に比べ、さらに4kmも遠くへ行くことができました。

 高速道路を使った場合、同じルートでは所要時間13時間54分と、5つのルートのなかでもっとも短い時間で行くことができました。ただし、走行距離は1093kmとなり、下道とほぼ変わりません。

※ ※ ※

 東京・日本橋から、江戸時代の五街道が広がる各方面へ出発し、全5種類の行き先を制覇しました。

 総移動距離は、下道で5326km、高速道路で5506kmとなり、渋滞などを考慮しない場合は、クルマでは1日1100kmまで移動できることがわかりました。ただし、これは運転をし続けた場合なので、実際にはさらに短くなります。

 総所要時間は大きく差がつきました。下道の場合の合計所要時間は、24時間×5=120時間。それに対して高速道路で同じ場所に行った場合、総所要時間は77時間4分で済みます。

 高速道路を使うと、なんと36%も時間短縮できる計算になります。下道と高速道路、同じ移動距離で考えると、圧倒的に高速道路のほうが早く目的地に行けるということが証明できました。

 一般道は信号待ちや渋滞があります。長時間の運転は疲れてしまい、心も体も休まりません。それに比べて高速道路は渋滞や工事はあるものの、交差点や信号も無く、道路も走りやすい構造をしています。歩行者もいないため、一般道に比べて楽に感じることも多いでしょう。

「ちょっとお金を節約したいから、高速道路を使うのを我慢しよう」と思っても、実は貴重な時間を失っているのかもしれません。大切な時間のためにも、積極的に高速道路を使う選択も「あり」といえるでしょう。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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