車中泊といえば、道の駅や高速道路のSA／PAなどの公共の駐車場を利用するというイメージがあるでしょう。

　しかし、一部の利用者による長期滞在や、テントを張ったり、車外で調理をするなどのキャンプ行為、さらにはゴミの不当投棄などのマナー違反から、車中泊を禁止する道の駅やSA／PAもあります。

　基本的に、道の駅や高速のSA／PAはドライバーが休憩する場所であり、仮眠程度はよくても宿泊目的の利用はNGとなっています。

　日本RV協会が定めている「公共駐車場でのマナー厳守10カ条」では、公共駐車場での車中泊マナーとして次のような項目を挙げています。

・長期滞在をおこなわない
・キャンプ行為はおこなわない
・許可なく公共の電源を使用しない
・不当投棄はしない
・トイレ処理は控える
・グレータンクの排水はおこなわない
・発電機の使用には注意を払う
・オフ会の待ち合わせは慎重に
・車椅子マークのところに駐車しない
・無駄なアイドリングをしない

　これらはキャンピングカーを想定しているので、乗用車での車中泊にはあてはまらない項目もありますが、問題となる電源の使用については、施設の電源を無断で使用するのは立派な窃盗行為です。また、ゴミは投棄せずに持ち帰るのも最低限のマナーだといえます。

　そして、排気ガスの流出や騒音の原因になる長時間のアイドリングをしないということも大切で、これは一酸化炭素中毒や車両火災といった事故の原因にもなるのでやってはいけません。

　これらのマナーを守れば、車中泊を禁止していない道の駅やSA／PAであれば利用することができます。

　利用者のマナー違反が問題となっているいまだからこそ、これ以上車中泊のイメージを悪くしないよう、マナーやルールをしっかり守ることが大切です。