何が違う?トヨタの「T」と車種別エンブレム ホンダは赤・青バッジで意味が変わる?
なぜホンダには赤いエンブレムがある? 最近登場した新たなエンブレムとは?
ホンダは、「H」をモチーフにしたエンブレムを全車種に採用しています。トヨタのような車種ごとのエンブレムは存在しませんが、高性能モデルの「タイプR」シリーズは特別なエンブレムを装着しています。
「タイプR」シリーズに装着されるのは赤いエンブレムで、1992年に登場した「NSX タイプR」から採用。その後、1995年に「インテグラ タイプR」、1997年に「シビック タイプR」などに装着されました。

タイプRシリーズの赤いエンブレムについて、ホンダは次のように説明します。
「赤いエンブレムとタイプR専用色の『チャンピオンシップホワイト』は、第一期参戦時のF1マシンのカラーリングをイメージしたものです。
初代インテグラRのファクトブックには、『(前略) ホンダ・レーシングスピリットによって生まれたマシンの証として、1965年に日本車として初めて優勝したF1マシン、通称“日の丸ホンダ”のチャンピオンシップホワイトを専用カラーとし、赤いエンブレムをわれわれはタイプRに与えます』と書かれています。
走りを極めたタイプRのみに赤バッチが装着されており、現在の市販モデルではシビックタイプRに装着されています」
赤いエンブレムのほかに、タイプRシリーズにだけ採用されるのが『チャンピオンシップホワイト』のボディカラーで、この専用ボディカラーも「NSX タイプR」から設定されたものです。
現行型のシビックでは、タイプRの白いボディカラーは「チャンピオンシップホワイト」ですが、標準車の白は「ホワイトーキッド・パール」という別の色が設定されていることからもわかるように、タイプR専用の白いボディカラーと赤いエンブレムは、高性能の証といえます。
これまでホンダのエンブレムは通常のエンブレムとタイプRの赤いエンブレムのみでしたが、2020年2月14日に発売された新型「フィット」から新たなエンブレムが採用されました。
これは、新型フィットのハイブリッドモデル「e:HEV(イーエイチイーブイ)」に装着されるもので、ホンダエンブレムの周囲がブルーで囲まれており、新型フィットが初採用となります。
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ホンダのエンブレムは、通常のものと赤いタイプR専用のものに加え、新型フィットから初採用されたハイブリッド車専用の青い縁取りのものがありますが、ほかにも純正パーツとしてオプション設定される金色のエンブレムが人気です。
ホンダ車の純正パーツを開発・販売するホンダアクセスは次のように話します。
「ホンダ車では、金色エンブレム(製品名:ゴールドエンブレム)をいくつかの車種に設定してオプションパーツとして販売しています。購入の地域特性としては、関西圏においてよく売れているようです。
現在は、金色だけでなくクロームメッキのブラックタイプを、クルマ自体のデザインなどに合わせて設定している車種もあります。
ただ、最近はエンブレムのオプションパーツを設定していない車種も増えています。一部の車種では安全運転支援システム『ホンダ センシング』のミリ波レーダーのセンサーがエンブレム位置と干渉して誤作動する可能性があるため、エンブレムを付け替える必要があるオプション設定をやめています」
近年は安全技術の向上により、エンブレムをカスタムできる範囲が狭まっていますが、ホンダ車のユーザーには「必ず金色エンブレムをつける」という人もおり、個性を演出する手法のひとつとしてエンブレムカスタムの需要が高いようです。
ネッツ店の『N』のエンブレムのVOXY乗りです。密かにあのエンブレムはお気に入りでした。でも、将来的に無くなってしまうかもしれないんですね。何か残念!リアのエンブレムも、『N』のエンブレムだったら良かったのに〜っていうくらいなのに・・・。ぶっちゃけ、『T』のエンブレムはあんまり好きじゃないんですよね〜!