良い車なのになぜ人気がなかった!? 再評価されるべき車5選

光るものがありながら人気につながらなかった軽自動車とは!?

●三菱「i」

評価は高かったものの大ヒットにはつながらなかった「i」
評価は高かったものの大ヒットにはつながらなかった「i」

 2006年に登場した三菱「i」(以下「アイ」)は、サイズに制約がある軽自動車の課題だった、デザイン性、居住性、衝突安全性という背反するテーマを高次元で克服したモデルです。

 搭載されたエンジンは、発売当初、最高出力64馬力を発揮する660cc直列3気筒ターボのみでしたが、マイナーチェンジで自然吸気をラインナップ。

 トランスミッションは全車4速ATが組み合わされ、後輪駆動とフルタイム4WDが設定されています。

 アイの外観はエンジンをリアに置いたことで実現したショートノーズに、「タマゴ」のような斬新なフォルムが特徴的で、内装も明るく開放的な視界や、やわらかい印象のインパネなども秀逸なデザインでした。

 2006年度には軽自動車で初となる「グッドデザイン大賞」を受賞するなど、意匠だけでなくパッケージングが高く評価されましたが、軽自動車市場ではトールワゴンが主流になり始めていたため、アイは大ヒットには至りませんでした。

 その後、アイは一度もフルモデルチェンジすることなく、2013年に販売を終了。なお、EV化された「i-MiEV」は現在も継続して販売されています。

●ホンダ「ライフダンク」

気合が入った性能や装備ながらユーザーに響かなかった「ライフダンク」
気合が入った性能や装備ながらユーザーに響かなかった「ライフダンク」

 1998年に発売された軽ハイトワゴンの3代目ホンダ「ライフ」は、女性ユーザーをターゲットに開発されました。

 そして2000年には、最高出力64馬力を発揮する660cc直列3気筒ターボエンジンを搭載し、大型エアロバンパーや4灯マルチリフレクターヘッドライトなどを採用した、若者をターゲットにしたスポーティモデル「ライフダンク」を発売します。

 外観はライフと異なり、フロントフェイスを中心に精悍なデザインとされ、専用装備として強化スプリングや大径スタビライザーを装備したスポーティサスペンション、ベンチレーテッドディスクブレーキ、EBD付きABSなどを搭載。

 人気が高まっていた軽トールワゴンのなかでも、スポーティさを強調したモデルでしたが、全体のフォルムはライフそのものだったためか、ターゲットとしていたユーザーから人気となることはありませんでした。

 2003年に4代目へモデルチェンジされた際に、ライフダンクは廃止され、以降はスポーティなモデルは設定されていません。

※ ※ ※

 自動車メーカーが発売するクルマは、必ず販売目標が設定されます。たとえば、ミニバンのように市場規模が大きいモデルは販売目標も多くなり、スポーツカーのようなモデルは少なくなるのが通例です。

 しかし、目標をクリアできるクルマばかりではないので、売れなければテコ入れがおこなわれ、もしくは販売を終了するという選択が迫られます。

 どのクルマも莫大な予算と時間をかけて開発され、メーカーが自信を持って発売しても、ユーザーに伝わるとは限らないようです。

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Writer: くるまのニュース編集部

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