ホンダ新型フィットは「心地よさ」を重視! スペック至上主義から脱却した訳とは

シートの素材だけでなく、構造にもこだわって「心地よさ」を演出

 2モーターハイブリッドシステム「e:HEV(イーエイチイーブイ)」搭載車は、ハイブリッドの滑らかな走行性能を持ちます。それと相まって、心地よい乗り味を生み出している要因のひとつとして、こだわりのシートがあげられます。

 シート表面の素材そのものも、西陣織で有名な織物メーカーに依頼したり、ふっくらとした肌触りで気持ちいいのですが、内部構造の改良もかなりのもの。

開放的な視界が魅力の新型「フィット」
開放的な視界が魅力の新型「フィット」

 従来は線で支えるバネ構造だったのが、新型では面で支えるMAT構造を採用したことで、たわみ感や疲れにくさ、安定性が向上。クッションの厚さは30mm、パッドは24mmアップして高密度クッションを使い、上級セダンの「アコード」並みの座り心地を実現しています。

 市街地を走っているときは、ゴツゴツとした路面でも身体に感じる振動はごくソフトになっており、カーブでは身体の安定感、高速道路では包み込まれるような安心感と、身体をしっかり支えてくれる張りも感じ、これならロングドライブでも心地よいだろうなと感じました。

 後席にも座って試乗してみると、前席よりはやや風切り音などが大きくはなるものの、コンパクトカーとしてはかなり優秀な静かさで、シートの座り心地にも安心感が感じられます。これは、背もたれの角度や座面の厚みなどにもこだわった成果とのこと。

 また新型フィットにも、フィット伝統の後席座面跳ね上げ機構が継承されており、使い勝手の良さを犠牲にすることなく、こうした快適性を実現していることに感心しました。

 開発責任者の田中建樹さんに話を伺うと、それぞれのバリエーションに応じて、世界観を追求して細かなところまでこだわっているそうです。

 例えば「リュクス」のレザーシートは、肌に触れる部分に上質な本革を使っていたり、「ネス」や「クロスター」ではアクティブな使用を考慮して撥水加工シートを採用したり、とことんまで使う人の心地よさを考えたといいます。

 また、「デザインモチーフが柴犬だと聞きましたが?」との問いには、「デザインモチーフというよりは、いつもそばにいてくれる相棒ということで、柴犬のような存在をイメージしたということです。ライトの形に立体感を出したり、無機質ではなく有機的な表情を加えて、そうしたイメージに近づけました」と答えてくれました。

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 見るほどに親しみを感じるデザインと、触れるほどに身体に馴染んでいくようなインテリアや乗り心地。新型フィットの心地よさは、様々な技術と工夫でできており、多くの人に響くだろうと確信したのでした。

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