3基のモーターを搭載した世界初の量産EV! アウディ「e-tron」と「e-tronスポーツバック」のSモデルプロトタイプを公開

アウディは2020年2月28日、SUVのEVモデル「e-tron」と「e-tronスポーツバック」のトップグレード、「Sモデル」のプロトタイプを公開した。

将来の量産に向けた世界初の駆動コンセプト

 アウディは、電動SUVモデル「e-tron」と「e-tronスポーツバック」のトップグレードとなる「Sモデル」のプロトタイプを2020年2月28日に公開した。

アウディ「e-tron」Sモデルコンセプト
アウディ「e-tron」Sモデルコンセプト

 フロントアクスルに1基、リヤアクスルに2基と、合計3基の電気モーターを搭載する同モデルは、Dギアを選択した非ブースト状態の最高出力は435馬力、最大トルクは808Nm。Sギアを選択することで、8秒間にわたって503馬力のフルブーストパワーと、973Nmのトルクを繰り返し発生させることが可能となる。

 また、ハンドリングについても、極めて優れた俊敏性とトラクション性能が特徴で、後輪に、より多くの駆動トルクが配分されており、スポーツカーのようにコーナーから立ち上がり、よりスポーティなキャラクターを実現している。

 ESCスタビリゼーションコントロールが「スポーツ」に設定され、アウディドライブセレクトダイナミックハンドリングシステムが最大のパフォーマンスを発揮する「ダイナミック」モードに設定されている場合、この駆動レイアウトはハイレベルなコーナリング性能を発揮し、ドライバーが望めばドリフト状態に持ち込むことも可能だ。

 大部分が密閉され、明るいグレーに塗装された八角形シングルフレームをはじめとするSモデルのデザインディテールが、電動化の時代を象徴。

 LEDヘッドライトの下端には、デイタイムランニングライトとして機能する4本のストラットが設置され、e-tronならではのライトシグネチャーを生み出している。

 バンパーには、より大きくより印象的なエアインテークトリムが設置され、エアフローを改善。このエアインテークは、ヘッドライトの下まで伸び、遠くから見てもダイナミックな外観を強調する。

 左右のホイールアーチの幅は23mm拡大され、フロントバンパーリップ、シングルフレーム、ドアインサート、ディフューザーに設置されたシルバーのカラーエレメントが、このモデルのキャラクターを強調。5スポークSデザインの20インチアルミホイールを標準装備し、オプションで最大22インチのホイールを装着することが可能となっている。

 インテリアは暗色系カラーで統一され、ダッシュボードはアウディバーチャルコックピットを包み込みながら、左右のドアミラーとボンネットを接続するように大きな弧を描く。

 インストルメントパネルはドライバー重視で、センタートンネルのコンソール側面はオープンタイプ。電気調整式スポーツシートのレザー/アルカンターラの張地とシフトレバーには、Sランバスのエンボス加工が施される。

 さらに、ドアシルとハンドルにはSバッジが装着されるほか、ブラック、ローターグレー、アラスレッドのランバスパターンレザースーパースポーツシート、空調機能付きパーフォレーテッドレザーカスタマイズドコンツァーシートもオプションで設定されている。

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Writer: VAGUE編集部

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