トヨタ「アルファード」に隠れた高級ミニバンなぜ設定!? 「ヴェルファイア」の存在理由とは
トヨタの高級ミニバン「アルファード」は、2019年に6万8705台を販売した人気の高級ミニバンですが、同じトヨタには隠れた高級ミニバンとして「ヴェルファイア」が存在します。アルファードが十分人気を博しているにも関わらず、ヴェルファイアはなぜ存在するのでしょうか。
クールでモダン? 影に隠れた高級ミニバン「ヴェルファイア」とは
「アルファード」は2019年の年間販売台数が6万8705台を記録したトヨタの高級ミニバンです。日本自動車販売協会連合会が発表する同年の新車販売台数ランキング(軽自動車・輸入車除く)では13位にランクインするなど、高額にも関わらずミニバンのなかでも売れ筋のモデルとなっています。
そんなアルファードには、基本設計や価格帯、さらにグレード体系まで同一な姉妹車「ヴェルファイア」が存在します。アルファードが好調にも関わらず、なぜわざわざ差別化したモデルを設定しているのでしょうか。
ヴェルファイアは、2008年にアルファードが2代目モデルへとフルモデルチェンジを受けた際に発売されたモデルです。
それ以前は販売店ごとに「アルファードG」(トヨペット店扱い)、「アルファードV」(現在のネッツ店であるビスタ店)として販売されていたものが、アルファードVがヴェルファイアとして改めて登場したかたちとなりました。
そのため、2015年に発売された現行モデルのアルファードは3代目となるものの、同タイミングでフルモデルチェンジした姉妹車のヴェルファイアは2代目となります。
アルファードとヴェルファイアの価格帯(消費税込、以下同様)はともに352万円から775万2000円で、グレードも名称を一部変更しているのみで、体系は同じです。
例えば、アルファードの「S」グレードはヴェルファイアの「Z」にあたり、そのひとつ上のアルファード「G」グレードはヴェルファイアの「V」グレードにあたります。
エントリーモデルのグレード名がともに「X」となっているなど、変更されていないものもある状況です。
高級ミニバンのなかでアルファードが群を抜いて売れているモデルであるなか、なぜわざわざ「ヴェルファイア」という別モデルをトヨタは設定しているのでしょうか。
トヨタの広報担当者は、ヴェルファイアについて次のように説明しています。
「『ヴェルファイア』のエクステリアデザインについては、『アルファード』に対してヘッドランプ、フロントグリル、フロントバンパー、バックドアガーニッシュ、リヤコンビネーションランプの意匠変更をおこない、それぞれの個性をより際立たせています。
『豪華勇壮』をキーワードに、ダイナミックでアグレッシブなデザインとしたアルファードに対し、『ヴェルファイア』のデザインでは「大胆不敵」をキーワードとしたデザインを採用。クールでモダンなテイストをさらに強調しました」
ヴェルファイアのヘッドライトは上下2段の立体的な構成となっていますが、これは初代モデルから続くヴェルファイアを象徴するデザインであるといえます。
また、両車は取り扱い店も異なり、アルファードは同社の保守的なセダンを多く扱ってきたトヨペット店で販売されるのに対し、ヴェルファイアはコンパクトカーなど比較的若年層向けのクルマを中心に扱うネッツ店での販売となります。
前出の広報担当者が語るヴェルファイアの「クールでモダンなテイスト」は、ネッツ店で販売されるラインナップにあわせた結果なのかもしれません。
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ヴェルファイアの2019年の年間販売台数は3万6649台で、新車販売台数ランキングでは23位、アルファードに対して約53%の販売台数となっています。
では、ヴェルファイアに存在意義がないのかといわれると、そうではありません。
アルファードG+アルファードVとして販売されていた初代アルファードがもっとも販売台数が多かったのは2004年の8万5953台ですが、2019年のアルファード+ヴェルファイアの記録(10万5354台)はこれを上回ります。
アルファードがカバーできないユーザー層をカバーするモデルがヴェルファイアだといえるでしょう。
ベンツSクラスより小回り効かない車を何時までミニバンと呼ぶのかね?
荷物を後軸より後ろの荷室に満載したらテコの原理で駆動輪である前輪軸が軽くなって空転しやすくなる理屈が何時になったら分かるんかな?雪道で毎度立ち往生をかましてくれるのがミニバンなんだけど荷室の荷物を前に移動するとか知恵の欠片すら無い始末!
だからこんな車が売れると言うか?乗り出せる仕組みがあるんだろうね。