出るのが早すぎたのか発想が斬新すぎた!? 平成を代表する迷車3選
目撃例は多いけど売れていなかったモデルとは!?
●スズキ「キザシ」
2009年にデビューしたスズキ初のミドルクラスセダン「キザシ」は、日米欧向けに開発されたグローバルモデルです。
ボディサイズは全長4650mm×全幅1820mm×全高1480mmとやや大型で、流麗でスタイリッシュなデザインとなっています。
最高出力188馬力の2.4リッター直列4気筒エンジンを搭載し、欧州や北米でテストを重ねて熟成された4輪独立懸架による上質な走りと、乗り心地のよさの両立が図られていました。
しかし、価格が278万7750円(消費税8%込)と、当時のスズキのラインナップのなかではかなり高額だったことと、国内は受注生産のみということもあり、販売は極端に低迷してしまいます。
登録台数の少なさから珍車ともいえるキザシですが、警察車両(捜査車両)として数多く導入された実績があり、実際に「キザシを見たら覆面パトカーと思え」という逸話もありました。
覆面パトカーは隠密行動をする必要がありますが、珍車であるキザシでは逆に目立ってしまうというケースもあったのではないでしょうか。
※ ※ ※
迷車といっても、決して出来が悪いクルマというわけではありません。
ニーズや発売時期を見誤ったなどの理由で、販売が低迷してしまったということも考えられます。
しかし、それが莫大な損失を生むことになるため、メーカーも過去の失敗から学び、近年は迷車が誕生することが少なくなったように感じます。
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