トヨタ「ハリアー」モデル末期もなぜ人気? 新型登場間近でも販売好調な理由とは
2013年12月に発売されたトヨタ3代目「ハリアー」は、2020年2月時点で発売から丸6年が経過したモデルです。2020年にフルモデルチェンジすると噂されており、現行モデルはすでにモデル末期となっていますが、2019年も大きな販売台数の落ち込みはなく、依然として人気があります。なぜ安定して売れ続けたのでしょうか。
新型いつでる? トヨタ「ハリアー」はモデル末期でもなぜ人気なのか
トヨタ「ハリアー」は現行モデルが2013年12月に発売されたSUVです。発売から丸6年が経過しましたが、これまで安定した売れ行きを記録してきたといいます。
2020年には新型モデルの登場も噂されるなか、ハリアーはこれまでどのような売れ行きで推移してきたのでしょうか。また、人気の理由はいったい何なのでしょうか。
現行モデルとなる3代目ハリアーは2013年12月の発売後、2017年のマイナーチェンジでターボモデルが追加。これまでに、4モデルの特別仕様車が設定されています。
また、2014年にはTOYOTA GAZOO Racingがチューニングしたスポーティな「G’s」モデルが追加され、その後2017年9月には同様のコンセプトを持つ「GRシリーズ」として「ELEGANCE “GR SPORT”」が設定されるなど、商品力を保つよう改良がおこなわれてきました。
ハリアーの歴史を振り返ると、初代モデルは1997年に登場。当時から都会派かつラグジュアリーなテイストを持つクロスオーバーSUVというキャラクターで人気を博し、2003年に登場した2代目へと受け継がれました。
2代目モデルではハイブリッド仕様も登場し(2005年に追加設定)、現行モデルと同様のガソリンモデルとハイブリッドモデルを揃えるラインナップとなりました。
3代目モデルの発売以降、ハリアーの売れ行きは2014年が6万4920台、2015年が5万8991台、2016年が4万1403台、2017年が5万8732台、2018年が4万4952台と概ね安定しています。
モデル発売から5年以上経過した2019年も3万6249台を記録。日本自動車販売協会連合会が発表する登録車販売台数ランキングでも国産SUVの5位にランクインするなど、極端な落ち込みは見せていません。
新型ハリアーの客層について、トヨタの販売店スタッフは次のようにコメントします。
「ハリアーを検討されるお客さまには、単純に新しい物を好まれるというよりも、質感にこだわる人が多いように思えます。
過去に、『クラウン』からハリアーに乗り換えられたお客さまは、ミニバンが必要になるほど人や荷物を載せず、コンパクトカーより楽に移動ができて、それなりに歳に合ったクルマとして選ばれたようです」
トヨタブランドのラグジュアリーSUVとして独自の立ち位置を確立できたことが、ハリアー人気の理由といえます。
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2019年の上半期には5000台/月を超える販売台数を記録したハリアーですが、2019年10月以降は2000台/月を割り込み、売れ行きが失速した印象もあります。
最近はSUVのブームが続いており、各社からさまざまなモデルが発売されています。ライバルが多いなか、ハリアーは都会的で落ち着いた雰囲気のラグジュアリーSUVとして、独自の地位を築いてきました。
2020年に登場が噂される新型モデルの情報も含めて、ハリアーが今後どのような売れ行きを示すのか注目されます。
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