なぜ日本はバック駐車が多い? 前向き駐車主流の海外とは異なる駐車場事情とは
上手にバック駐車するためのコツとは?
運転が苦手な人や初心者の方にとって、バック駐車は難易度が高いものです。前出の自動車販売業のN氏は、そもそも教習所での教え方に問題があるといいます。
「教習所で習う方向転換やバック駐車は、実地とはかけ離れた状況で教えるので、感覚が身に付きにくいのです。実際の駐車場には教習所にあるポールといった目印はなく、隣にあるのは、ぶつけてはいけないほかのクルマです。そのため、自分でコツを習得する必要があります」
上手にバック駐車をするためには、どのようなことに気を付けたらよいのでしょうか。
まず、駐車するスペースにできるだけ寄せ、隣のクルマの位置までクルマをゆっくり動かします。
駐車するスペース側に寄っていない状態でハンドルを切ると、車両の前方をぶつけてしまう可能性があるので、駐車スペースにできるだけ寄せることが大切です。また、後方だけでなく、前方にも注意を向けましょう。
そして、バック駐車で必要な旋回の起点を自分なりに判断します。駐車場の場合は、左隣に停まっているクルマの右フロント(運転席側)の角が起点になります。その起点を軸にクルマの向きを変えるイメージです、
運転席に座って後ろを向いた状態では、左後方のCピラーを中心とし、ハンドルを切るのが良いとされています。
後ろを向いてバック走行するときに注意したいのは、動きたい方向と逆にハンドルを操舵する必要があることです。
助手席側のサイドミラーを確認し、隣のクルマに重ならないように視認しながらゆっくりクルマを動かすことが大切です。
運転席側のサイドミラーも確認は必要ですが、とにかく自分の目で見て確認しながら枠内にクルマを入れていく感じです。
助手席側を意識してもっとも見えにくい左隣のクルマに寄った状態でスペースに収まれば、大抵のクルマと駐車スペースなら右側には余裕があるはずです。
あとはハンドルを戻してからまっすぐ入るように、少し右にハンドルを動かしながら前進し、再度バックするといった微調整をすれば、すっきり駐車できます。
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最近では、後方に障害物があると警告音で教えてくれるバックソナーや「サポカー/サポカーS」の項目にも該当するバックカメラも普及しています。
さらに、上からクルマを見下ろした映像をモニターに映す機能や細かいハンドル操作を支援してくれるパーキングアシスト機能を搭載したクルマや増えました。
クルマは便利に進化していますが、日本の駐車枠の大きさはさほど変わっていません。駐車をアシストしてくれる機能を活用しながら、ゆっくり落ち着いてバック駐車することが大切です。
これに寄生した商売がバックアイカメラですね。
やがて目視しなくなり死角の穴に落ちて自分の子を轢いてしまったバカ親とかいましたね。