なぜダイハツがSUV強化?「ロッキー」に続き新型軽「タフト」と攻勢かける理由とは

絶対負けられない? 新型「タフト」に課せられた使命とは

 ダイハツは、コンパクトSUVのタフトに続き、軽自動車においても新型「タフト」という新たな軽SUVを2020年の半ばに発売する予定です。

 現在ラインナップされている「キャストアクティバ」もアウトドアテイストを感じさせる軽自動車ですが、軽SUVの独立したモデルとして、新型タフトが登場する見込みとなっています。

東京オートサロン2020で世界初公開されたダイハツ「タフトコンセプト」
東京オートサロン2020で世界初公開されたダイハツ「タフトコンセプト」

 タフトは全長3395mm×全幅1475mm×全高1630mmのボディサイズを持つ、「Tough&Almighty Fun Tool」がコンセプトのモデルです。

 角張ったシルエットとメッキパーツが多用された存在感あるデザインの外観を持つほか、大型のガラスルーフを採用して車内の開放感と遊び心が演出されています。荷室空間はフラットな設計で、使い勝手にも配慮されていることも特徴です。

 新型タフトが投入される軽SUV市場には、2020年1月にフルモデルチェンジされた新型モデルとしてスズキ「ハスラー」が存在します。

 初の全面刷新で新しくなった外観は、丸みを帯びた初代モデルから一転し、2代目モデルではハスラーらしさを残しつつも角張った印象のボディが採用されました。

 また、2019年3月には三菱からも軽SUVとして「eKクロス」が発売されており、いま盛り上がりを見せるカテゴリのひとつです。

 そのため、軽自動車づくりを得意分野のひとつとするダイハツにとって、軽SUVは負けが許されないカテゴリといえます。

※ ※ ※

 新型タフト(タフトコンセプト)は東京オートサロン2020で世界初公開され、来場者から大きな注目を集めました。

 新型タフトについてダイハツの担当者は次のように説明します。

「新型タフトは、いくつかのパーツは変更されますが、概ね展示されたコンセプトモデルと同じ状態で市販されます。内装で採用されたガラスルーフなどの装備も、『タフトコンセプト』と同様に採用されると考えていただければと思います。

 予約の開始などに関して、具体的な時期は現時点で決まっておりません」

 コンパクトSUVに続いて、軽SUVでもダイハツは売れ行きを伸ばすことができるのか、注目されます。

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