ドコモの「GT-R」が時速300キロで爆走!? 5Gのテストカーとして使用される理由とは
時速300キロの新幹線でも安定した通信を確保
しかし、日本の道路の法定速度は最高でも100km/h(一部120km/h)までとなっており、クルマで200km/h以上のスピードを出す機会はサーキットやテストコース以外ではありません。なぜ、それほど高速で実験をおこなう必要があるのでしょうか。
実際に動きながら通信をする場合は、地域ごとに設置された無線基地局を途中で切り替える必要があります。
5Gでは4Gと通信方式が異なるため、200km/h以上の新幹線などで移動する環境でも切り替えがスムーズにおこなえるよう、新幹線並のスピードを出せるGT-Rでの実験が実施されたのです。
なお、ドコモの報道発表によれば、同様の通信実験は実際に新幹線内でもおこなわれたとのことです。こうした通信技術の高速化、高度化は、クルマや新幹線以外にも、さまざまなメリットがあるとされています。
前出の「ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ2020」では、ドコモの5G無線通信技術を活用した取り組みとして、動く手術室と言うべき「モバイルSCOT」や、その縮小版である「Hyper Dctor CAR」が展示されました。
これは、車内に手術室や診察設備などを持ち、病院の医師がリアルタイムに患者の状況を把握することによって、迅速で的確な遠隔医療を実現するものです。
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5G時代への準備は着々と進んでいます。たとえば5Gで動画を見る際は、いまよりも格段にストリーミングやダウンロードが速く、きれいな画質で見ることができるといわれています。この5Gの技術がクルマに応用されれば、さまざまなモビリティサービスが格段と向上するかもしれません。
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