ロングボディは全長5.8m! 全面刷新の5代目キャデラック新型「エスカレード」発表
米キャデラックは2020年2月4日、ロサンゼルスで新型となる5代目「エスカレード」を発表しました。
室内には38インチの大型OLEDディスプレイ
アメリカの高級車ブランド、キャデラックは、フルサイズSUVで同社のフラッグシップモデルとなる「エスカレード」をフルモデルチェンジ、2020年2月4日に米ロサンゼルスで発表されました。
エスカレードは、キャデラックブランドのフルサイズSUVで、初代は1999年に登場。以来アメリカを代表するSUVとして人気のモデルです。今回発表されたニューモデルで5代目になります。
外観デザインは、キャデラックの新しいデザイン哲学が採り入れられています。
従来型の縦目から水平基調のヘッドランプに変更され、大型グリルを備え、縦に長いブレードのようなLEDデイタイムランニングライトは、先に登場したキャデラックのSUV、XT5やXT6と同じ方向性のデザインです。またリアには縦型デザインのテールランプを採用しています。
搭載されるエンジンは、420馬力/623Nmを発生する新開発の6.2リッターV型8気筒直噴エンジン。これには可変バルブタイミング機構やエンジンスタート/ストップ機能が加わります。
また新たに3リッター直列6気筒ディーゼルターボエンジンも用意。こちらは277馬力/623Nmと、6.2リッターV8ガソリンエンジンと同等のトルクを発生します。
組み合わされるトランスミッションは電子シフト制御を備えた10速AT。トレーラーパッケージはすべてのモデルに標準装備されます。
従来型で好評の可変ショックアブソーバー、マグネティックライドコントロールは、新型エスカレードにも採用されます。
またエアライドアダプティブサスペンションも、マグネティックライドコントロールと組み合わせた新システムとして装備が可能です。このエアサスペンションは自動で車高調整をおこない、高速道路走行では車高を下げて空力性能を向上させます。
さらにドライバーの任意で51mm(2インチ)車高を下げることができ、駐車時に乗員の乗り降りが楽になります。さらにオフロード走行では車高を上げて走ることも可能です。
ボディは標準ボディのほか、ESVと呼ばれるロングボディも用意されます。
標準ボディのサイズは全長5382mm×全幅2059mm×全高1948mm。ホイールベースは3071mm、トレッド前/後は1737mm/1730mmです。
ロングボディのESVのサイズは全長5766mm×全幅2059mm×全高1942mm。ホイールベースは3407mm、トレッド前/後は1737mm/1730mmです。
新しいアーキテクチャと新しいシャシ技術により、室内スペースが大幅に拡大しています。標準ボディでは3列目のレッグルームが40%増加して886mmと、セグメント内でもっとも広い3列目を持つ1台になりました。
また3列目後ろの荷室スペースも従来比で68%増加、標準ボディで722リッターを確保しています。ロングボディでは1214リッターになります。
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新型エスカレードのトピックのひとつに、インテリア空間があります。
エスカレードには、自動車メーカーとして初めて、38インチのわん曲した有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイを採用しました。
このシステムには、ドライバーの左側にある7.2インチのタッチコントロールパネル、ハンドルの後ろにある14.2インチのクラスターディスプレイ、そしてドライバーの右側にある16.9インチのインフォスクリーンで構成されています。
キャデラック社長のスティーブ・カーライル氏は「新型エスカレードは、単なる新しいエスカレードではありません。それは新しい経験です。ドライビングエクスペリエンスに変革をもたらし、モビリティの新時代へと導きます」とコメントしました。
新型エスカレードの北米での発売は、2020年第3四半期を予定。日本での発売は未定です。
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