トヨタが高齢者事故対策に本気!? 踏み間違い防止の新機能とは
トヨタはペダルの踏み間違い防止事故防止を防ぐ新システムを発表しました。2020年夏から採用が始まる新システムは特殊なキーで作動するといいますが、いったいどんなシステムなのでしょうか。
トヨタの新システムでペダルの踏み間違え事故は激減する?
トヨタが、高齢ドライバーの事故を減らすための“秘策“を盛り込んだシステムを量産することになりました。
今回発表されたシステムはペダルの踏み間違い事故を防ぐもので、それを使うには、オプション設定の特殊なキーを購入する必要があります。いったい、どのようなシステムなのでしょうか。
技術の詳細について触れる前に、まずは高齢ドライバー事故の現状について紹介します。
2010年代以降、高齢ドライバーがコンビニに突っ込んだり、駐車場や交差点で不自然に急加速して発生する事故がマスメディアの報道で目立つようになりました。
事故原因について、「アクセルとブレーキを踏み間違い」という言葉をよく聞きます。
どうして、日本はそうした状況に陥ってしまったのでしょうか。
まずは、運転免許保有者の高齢化が挙げられます。警察庁が発表した運転免許統計では、2007年と2018年を比べると、75歳以上と80歳以上それぞれが倍増しているのです。
1960年代の経済高度成長期にクルマが庶民の乗り物になったことで、一般的な家庭で、まずは男性を中心に運転免許保有者が一気に増えました。そうした人たちが2010年代が75歳以上の後期高齢者になっているのです。
さらに、ドライバー自身が事故の責任が大きい、事故の第一当事者では、75歳以上のドライバーが占める割合が年々上昇しています。そのため国では75歳以上を対象に、免許更新時に認知機能に関する検査を義務付けるようになりました。
一方、75歳以上の高齢ドライバーが第一当事者となる事故には、大きな特徴があります。
内閣府の2017年の交通安全白書によりますと、75歳未満のドライバーを基準とすると、ガードレールなど路上障害物への衝突が1.5倍、道路に外への逸脱が3倍なのに対して、アクセルとブレーキの踏み間違いは8倍にも及びます。
こうした社会の実情を、トヨタは真剣に捉えて新たな対策を打ったのです。
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