ついに新型「アコード」登場!? 縮小傾向のセダン市場に投入されるワケとは
日本市場でアコードが成功する秘訣とは
このように、アコードが大きく刷新された影響もあり、先行導入されている北米や中国では購入ユーザーの平均年齢が下がっており、開発キーワードの「若返り」は成功しているようです。しかし、セダン離れといわれる日本市場はどうでしょうか。
個人的にはまず「EX」という走りの良さが想像できないグレード名は気になる所です。個人的には「アブソールト」や「タイプS」など、ユーザーがイメージしやすいグレード名であってほしかったです。
また、北米には2リッター直噴VTECターボ+10速ATを搭載したモデルが用意されていますが、日本向けには設定されていません。
このエンジンはシビック タイプR用をアコード向けに最適化したユニットで、まさに現代版「ユーロR」といえるグレードです。
ビジネスのためには「選択と集中」も大事ですが、アコードの若返りのためには、必要なモデルだと思っています。
そんなタラレバはともかく、成功するかどうかは「世の中への伝え方」が鍵を握っているでしょう。
「いいクルマ」なのは当たり前で、新型で目指した「プラスα」をどのように正確に伝えられるか。そのためには「これまでのセダンとは違う!!」という大胆なPRやイメージ戦略を期待したいところです。
Writer: 山本シンヤ
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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