車道での左幅寄せが問題化!? 「キープレフト」の勘違いで発生するトラブルとは
大型車での「左寄せ」はどうなっている?
SNSのコメントのなかには、左折時に交差点手前で左に寄る行為を「教習所で習った」というコメントも多く寄せられていました。
道路交通法第34条では「車両は、左折するときは、あらかじめその前からできる限り道路の左側端に寄り、かつ、できる限り道路の左側端に沿って(道路標識等により通行すべき部分が指定されているときは、その指定された部分を通行して)徐行しなければならない」となっていますが、左へ寄せることの理由や距離については明確には触れられていません。

では、大型車の教習ではどのような指導をしているのでしょうか。前出の教習所スタッフは次のように話します。
「実際に免許を取得されて大型車のドライバーになられた人は、教習所で寄るという意識が徹底されているため、『必要以上に寄せてしまう』、『危険なほど寄せてしまう』ということが入社初期にあると所属会社の指導員から聞いています。
この意識を変えるには、寄るという表現が、二輪車を巻き込まないことが目的であると周知するのがポイントになってくると思います。
また、大型車については、大型車特有のミラーの見え方があります。左のサイドミラーが右のサイドミラーに比べて車体から離れた所に設置してあり、ミラーに写る二輪車が予想以上に遠く見えるものですから、そこを意識して距離感に気をつけるように指導しています」
※ ※ ※
同教習所によると、「こちらが先行しているから先に曲がるではなく、危険を感じるのであればバイクを先行させてから左折するといった指導もしています」とのことで、左側に寄せる行為をのみを指導するだけではないようです。
あくまでも巻き込みによる事故を防止する手段のひとつが、左に寄せる行為だと考え、それ以外の防止方法もありえるということです。
場合によってはバイクを先に行かせることも必要で、バイクや自転車もクルマの挙動を予想することが大事です。
こうした譲り合いが事故を防止し、お互い危険を感じることもなく、安全で円滑な交通を図ることにつながるといえます。
Writer: くるまのニュース編集部
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