「ジムニー人気」はカスタムだけじゃない!? 専用品が納車前でも売れる理由
納車前から人気なジムニー用アイテムとは?
実際、ジムニー用アイテムの売り上げを尋ねたところ、意外な答えが返ってきました。
「おかげさまで、納車待ちのお客さまからも多く購入頂いています。納車されたら、すぐに付けますということのようです。東京オートサロン2020でも、そういったお客さまに買っていだけて、我々も驚きです」
ちなみに、現在のヒット商品は、ドアグリップを小物入れとして使えるようにできる「ドアグリップポケットベース」と、剥き出しの配線をカバーする「リアデフォッガーカバー」。どちらも初期ロットは完売となり、再生産するほどの売れ行きだといいます。
元々、ジムニーの業界はアフターパーツが売れることで知られていますが、こうした“便利グッズ”がヒットするのは異例ともいえます。
その理由は一体なぜなのでしょうか。中島氏は次のように話します。
「ジムニーは新しいモデルになってから、そのカタチの良さゆえに、これまでクロスカントリー4WDに興味が無かった人たちが多く購入しているといいます。
そのような人の多くは、これまで最初からさまざまな便利機能、快適機能が付いているようなクルマを選んでいる人が多かったようです。
ところが、ジムニーはまったく違うため、そういうクルマから乗り替えたユーザーさんは、もっとああしたい、こうしたいという欲求が高いようです」
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こうした商品に対して、ジムニーパーツ業界からも賞賛の声があるようです。あるカスタムショップの関係者は「いわゆる小物系といわれるパーツは、やはり専門メーカーではないと、なかなか製造するのが大変です。星光産業さんの商品は、じつにうまい所を突いたニッチな商品。我々プロでも欲しいと思わせるアイテムがかなりあります」と話します。
ちなみに、ジムニー専用をうたう自動車用品は、競合他社からも発売されており、この市場はますます成長しそうです。
カスタムパーツ市場でも、多くの商品が出ているジムニー。車両のデリバリーが加速すれば、アフターパーツ市場はさらに成長が見込めるのではないでしょうか。
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。
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