「アルファード」より上質! 想像以上に「静か!」な新型グランエースの魅力
トヨタが需要が高まる送迎用のニーズに対応するべく日本でに導入した新型「グランエース」。実際の乗り心地はどのようなものなのでしょうか。
想像以上に「静か!」なグランエースの魅力とは
すでにフィリピンやタイ、オーストラリアなどで先行販売されている「ハイエースより一回り大きいグランエース」が日本でも発売となりました。
すでに公開されているデザインを見て頂ければ解る通り、ハイエースに短いノーズを加えたようなシルエットです。当初、あまりに大きいため日本では売らないと思われていたものの、案外早いタイミングでリリースされました。
しかし、トヨタとしても「用途が限られますね」と判断したのでしょう。海外ではロング&ハイルーフボディや、さまざまなシートアレンジのグランエースが売られていますが、日本仕様はショートボディ&ロールーフボディのみの展開です。
豪華なセパレートシートを配したVIP送迎用のモデルから販売することにしたようです。これなら確実な需要を見込めます。
驚くことに一番小さいボディでも、全長5300mm×全幅1970mあります。ハイエースのスーパーロング&ワイドボディが全長5380mm×全幅1880mmです。
ハイエースシリーズでもっとも長いボディは全長5915mmあり5列シートの17人乗りです。日本で乗ろうとすると中型免許が必要になりますが、多人数乗車仕様も出したら売れるではないでしょうか。
さっそく、グランエースの試乗といきましょう。Dレンジをセレクトして走り出すと、拍子抜けするくらい「静か!」。
パワー感だって十分。ハイエースの兄弟ということもあり、ディーゼル商用車らしさ満点かと思っていたら、乗用車と全く同じレベル。厚い窓ガラスまで使い遮音対策をしっかりおこなったといい、早くも筆者(国沢光宏)は驚いてしまっています。
もっと素晴らしいのがボディ剛性。ハイエースのように走り出した途端、ボディのブルブル感に付き合うかと予想していたものの、「アルファード」よりガッシリしていて上質です。
加えてリアサスペンションが滑らかに動いていて、乗り心地の良さはアルファードを凌ぐほど。サスペンションストロークが長いためミニバンなのに猫のような足。
猫に乗ったことはないですが。2人まで送迎出来るクルマとして考えたら世界一は、ロールスロイス。でも3人以上同時に送迎しようとしたら、グランエースより快適で乗り心地の良いクルマを知らない。
デザインは少し寂しいけれど、室内に入ってしまうと超一流ホテルの送迎用車として使ってもユーザーは満足すると思います。
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