じゃじゃ馬でも運転が楽しい!? 高性能コンパクトカー3選

トヨタ「GRヤリス」の登場で、国産車では久しぶりとなる過激なコンパクトカーが復活。そこで、これまでに販売されたスーパーコンパクトカーを3車種ピックアップして紹介します。

かつては高性能なコンパクトカーが多数存在

 2020年1月に開催されたカスタムカーの祭典「東京オートサロン2020」のトヨタブースで、スーパーコンパクトカー「GRヤリス」が発表されました。

 最高出力272馬力を発揮する1.6リッター直列3気筒エンジンを搭載し、駆動トルク可変型の4WDシステムを搭載するなど、久しく国産車で見られなかったほど高性能なスペックのコンパクトカーです。

 しかし、かつては過激なコンパクトカーが数多く存在。そこで、これまでに販売されたスーパーコンパクトカーを3車種ピックアップして紹介します。

●日産「パルサーGTI-R」

ハイパワー化の代償で熱に苦労したという「パルサーGTI-R」
ハイパワー化の代償で熱に苦労したという「パルサーGTI-R」

 かつて、日産は国内外のラリーへ積極的に参戦し、世界ラリー選手権(WRC)ではサファリラリーやモンテカルロラリーなどで数々の勝利を重ねてきました。

 そのWRCの出場において、最後のベース車両として販売されたのが1990年に登場した「パルサーGTI-R」です。

 GTI-Rは4代目パルサーの高性能モデルとして、当初からWRCへの参戦を目的に開発されました。

 エンジンは2リッター直列4気筒DOHCターボの名機「SR20DET型」を搭載し、最高出力は230馬力を発揮。トランスミッションは5速MTのみで、駆動はフルタイム4WDシステムが採用されています。

 ボンネット上にはインタークーラーへ走行風を導入するダクトと、巨大なリアルーフスポイラーを装備しており、ベースグレードとは明確に異なるスパルタンな外観に仕立てられていました。

 コンパクトな車体に強力なエンジンを搭載するパッケージングは、ラリーカーとして高いポテンシャルを秘めていましたが、主戦場であるWRCでは最高位が総合3位と結果を残せませんでした。結局、1992年シーズンをもって日産はラリーから撤退を発表。

 GTI-Rの後継車はなく、5代目では1.6リッター直列4気筒自然吸気エンジンの高性能モデル「パルサーVZ-R」がありましたが、この5代目をもって日本市場からパルサーは姿を消すことになります。

●日産「マーチスーパーターボ」

1980年代の日産を象徴する高性能モデルの1台「マーチスーパーターボ」
1980年代の日産を象徴する高性能モデルの1台「マーチスーパーターボ」

 初代日産「マーチ」は1982年に発売され、コンパクトカーとして世界戦略車の命を帯びて、国内のみならず欧州でも大ヒットしました。

 外観デザインは巨匠ジウジアーロによるもので、奇をてらうことなくシンプルな造形が好評を博します。

 そして、1988年にはモータースポーツベース車の「マーチR」を発売。エンジンは1リッター(930cc)直列4気筒SOHCで、日本初となるターボとスーパーチャージャーの両方が装着され、最高出力は110馬力を誇りました。

 翌年、このマーチRをベースに、公道走行に適した装備とした「マーチスーパーターボ」が発売されます。

 最高出力は110馬力でマーチRと変わらず、スーパーチャージャーによる低速域のパワーと、ターボによる高速域のパワーを両立しており、全域に渡って高い性能を発揮。

 わずか770kg(5速MT)と軽量なボディに110馬力というパワーは驚異的な加速力を生み、1.6リッタークラスに匹敵するほどでした。

 しかし、パワーステアリングを装備しておらず、ハイパワーなFF車にありがちなトルクステアをねじ伏せながら走る必要があるなど、小さなボディながら本当の意味での「スポーツ」なクルマでした。

 1991年に初代マーチは2代目へとバトンタッチして、スーパーターボは生産を終了。以降、高性能なマーチが登場しても、スーパーターボほど過激なモデルはありません。

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