新車販売店は人材不足!? 「過酷・低収入」の噂は本当なのか

ノルマは無くても過酷? 販売店の整備士に聞いてみた

 自動車販売店のなかで、営業マンと並んで重要とされているのが整備士です。仕事内容は、クルマの修理、車検整備など、メンテナンスが中心です。ときにはフロアへ出向き、お客さまと修理費用について交渉することもあるようです。

トヨタの販売店では、新車販売以外にサブスクリプションサービスなど多様化するニーズに応えている
トヨタの販売店では、新車販売以外にサブスクリプションサービスなど多様化するニーズに応えている

 では、専門的な知識が必要となる整備士は、どのような待遇で働いているのでしょうか。まずは年収面から見ていきましょう。

 厚生労働省の調査によれば、整備士の平均年収は約420万円とされています。しかし、SNSでは手取りの金額が15万円以下という整備士からの投稿も見受けられました。なかには手取りが10万円を切るという、驚きの投稿も見られます。

 実際の整備士の給与は、一体どのようなものなのでしょうか。大手自動車メーカーの販売店の整備士は以下のように話します。

「以前は忙しさの割に給与が少ないと思っていましたが、いまはそうでもありません。自分や身の回りの整備士だと年収400万円から500万円くらいですね。金額は地域によっても差が出ると思います。

 残業は1日1時間程度で済んでますし、休日も月に一度は連休が取れています。夏冬は1週間くらいのまとまった休みも取れています。

 仕事に対する満足度は人それぞれだと思いますが、私は『以前より満足できるようになった』と感じています。働き方改革の影響もあるかもしれませんが、いい環境に向かってるのではないでしょうか」

※ ※ ※

 なお、整備士の年収は、工場長などの管理職となればさらに上がるとされています。なかには独立して整備工場を開業する人もいるらしく、そうなれば働き方をある程度コントロールすることが可能でしょう。

 営業マンや整備士の人達に話を聞くなかで、かつては長時間残業や、自分の時間を犠牲にしてしまう働き方があったことがわかりました。営業と整備士を単純に比較することはできませんが、どちらも大変な環境だったことがうかがえます。

 近年、国や企業の努力によって労働環境は改善されていますが、すべての問題が解決したとはいえません。とくに、整備士は高齢化と人材不足が叫ばれています。

 国土交通省では整備士となる人材を確保・育成すべく、「自動車整備人材確保・育成推進協議会」を発足させ、PR活動をおこなっています。

 販売店のスタッフがやりがいを持ち、長く安心して働くためにも、まだまだ支援が必要なのかもしれません。

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1件のコメント

  1. もはや売買と言うか形では無く貸し渡しのような乗りだし方で販売統計をゴッチャにしているので業界の膿が出るのはこれからだろ
    部品1つにしても回転をよくするにわざとらしく柔い消耗の激しい部品取り専用の材質やら何時まで顧客を煙に巻くつもりなのかな?
    加えて企業お抱えの自動車評論家が火に油を注いでどうなることやら?
    業界の病巣は深い場所に宿していることは誰しも語らないからな

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