「新型車しか売れない」は嘘? ご長寿車種が持つ売れ続ける秘策とは

2019年の新車販売台数の一覧を見ると、発売から5年が経過したにも関わらず販売ランキングで上位を維持しているモデルが3車種存在します。トヨタ・日産・ダイハツが持つ、売れ続けさせる秘訣とはどのようなものなのでしょうか。

5年経った古いモデルでもなぜ人気? 注目の3車種とは

 2019年の新車販売台数において、同年末時点で発売から5年以上が経過したにも関わらず、年間10万台以上の販売台数を記録した人気車種としてトヨタ「アクア」、日産「ノート」、そしてダイハツ「ムーヴ」の3車種が存在します。

 3台はモデル末期が近づいているにも関わらず、新車販売ランキングでも上位を維持していますが、人気の理由とはいったいどのようなものなのでしょうか。

トヨタ「アクア」
トヨタ「アクア」

 トヨタ最小のハイブリッド専用車であるアクアは、2011年12月26日に発売されたモデルです。

 すでに発売から8年以上が経過したモデルとなっていますが、2019年には10万3803台の販売台数を記録しました。日本自動車販売協会連合会が発表する2019年登録車販売台数ランキングにおいても、5位を記録しています。

 搭載されるパワートレインは1.5リッターガソリンエンジン+モーターのハイブリッドシステム「THSII」で、燃費性能はJC08モードで38.0km/Lと、いまなおクラストップレベルを誇ります。

 しかし、新型車のモデルチェンジサイクルが5年から7年といわれているなかで明らかにモデル末期のアクアは、なぜ販売台数が10万台を超えるほどの売れ行きを示しているのでしょうか。

 トヨタの販売店スタッフはアクアについて次のように話します。

「車種としての目新しさはあまり無いものの、モデルチェンジをおこなうことで、常に新しい技術を投入しています。また、SUVテイストを取り入れた『クロスオーバー』というアウトドア風のモデルも人気です」

 アクアはこれまで、2度のマイナーチェンジを受けていて、販売店スタッフが例として挙げた「クロスオーバー」は2017年6月のマイナーチェンジで追加設定されたモデルとなります。

 また、特別仕様車も頻繁に設定され、2019年10月にはクロスオーバーとは別のモデルとしてアウトドアテイストを盛り込んだ特別仕様車「グランパー」も登場しました。

 しかし、2020年2月にはアクアと近いボディサイズで、かつハイブリッド仕様を持つコンパクトカーとして新型「ヤリス」がトヨタから発売されます。アクアは併売されるものの、ヤリスの新型車効果によって販売台数の減少が予想されます。

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 ノートは、現行モデルが2012年9月に発売されたコンパクトカーです。2019年の販売台数は11万8472台、2019年登録車販売台数ランキングでは総合2位、コンパクトカーのなかでは首位となっています。

 現行型ノートは、アクアと比べると販売年数が短いものの、発売から7年以上が経過し、十分にモデル末期といえます。他社でより新しいコンパクトカーもラインナップされているなか、なぜコンパクトカートップの販売台数を記録できたのでしょうか。

 日産の販売店スタッフはノートについて「燃費の良さについて、とくにお客さまから好評いただいています。なかでも、シリーズ式ハイブリッド仕様『e-POWER』についての問い合わせをお客さまからいただくことも多いです」とコメントします。

 e-POWERとは、エンジンの動力を発電に利用し、バッテリーに蓄えた電力によってモーター駆動で走るハイブリッドシステムです。このシリーズ式と呼ばれるハイブリッドシステムが量産コンパクトカーに搭載されるのはノートが世界初だといいます。

 e-POWERの追加後、現行型ノートはそれまで下落傾向だった販売台数が上向き、2018年には登録車ナンバーワンの販売台数(13万6324台)を記録しました。

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 アクアがグレードの仕様追加をおこなって人気を維持したのに対して、ノートはパワートレインの追加が鍵だったといえるでしょう。

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