「新型車しか売れない」は嘘? ご長寿車種が持つ売れ続ける秘策とは

新型車に迫る売れ行き? ダイハツ「ムーヴ」人気の訳は

 普通車のアクアやノートに対して、軽自動車のなかでモデル末期にも関わらず2019年の年間販売台数が10万台を突破した車種としては、ダイハツのムーヴ(販売台数:12万2835台)が存在します。

 ムーヴは、現行モデルが2014年12月に発売された軽トールワゴンです。2017年8月に一度マイナーチェンジがおこなわれたものの、フルモデルチェンジは5年以上おこなわれていません。

ダイハツ「ムーヴカスタム」
ダイハツ「ムーヴカスタム」

 全国軽自動車協会連合会が発表する軽自動車の販売台数データによると、2019年に年間10万台販売された車種はホンダ「N-BOX」、ダイハツ「タント」、スズキ「スペーシア」、日産「デイズ」、そしてムーヴの5車種ですが、ムーヴ以外はすべて2017年以降にフルモデルチェンジを受けています。

 ムーヴがモデル末期となっているにも関わらず人気の理由として、ダイハツの販売店スタッフは次のようにコメントします。

「ムーヴは、正直他社の軽自動車に比べて、直近では大きな改良を施していません。しかし、お客さまからはお求めやすい価格である点や、シンプルで操作もしやすい点などで、好評を頂いております」

 また、ダイハツの別の販売店スタッフは次のように話します。

「ムーヴシリーズには、標準モデルのほかに『ムーヴキャンバス』という、ボディの基本形状が異なるモデルが存在します。

 ムーヴキャンバスは両側スライドドアを装備する点が標準モデルと異なるほか、個性的で可愛らしい外装デザインやカラーが特徴です。内装デザインも、外観に合う可愛いデザインとなっています」

 人気の標準モデルだけでなく、派生モデルの人気が加勢されていることも、販売台数の底上げに貢献しているといえます。

※ ※ ※

 一般的にクルマは新型車として宣伝されるときがもっとも売れ行きが良く、その後販売台数は下落する傾向にありますが、細やかな改良や新モデルの設定が市場のニーズと合致すれば、モデル末期となっても安定した売れ行きを示すことができるといえるでしょう。

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