新型が出たら人気急落!? フルモデルチェンジでやらかした日産車5選

あまりにも変わりすぎて人気がなくなったモデルとは!?

●U14型 ⇒ G10型ブルーバード(シルフィ)

年配の人のクルマというイメージがあった「G10型ブルーバードシルフィ」
年配の人のクルマというイメージがあった「G10型ブルーバードシルフィ」

「ブルーバード」は代を重ねるごとに人気と不人気を繰り返し、1991年に発売された9代目となるU13型では、北米市場を意識した「尻下がり」のデザインが採用されるも、これが日本では不評となってしまいます。

 そのため、1996年に10代目のU14型へモデルチェンジされると、プリメーラと共通のプラットフォームにエッジの効いたデザインの4ドアセダンへ一新され、人気を回復。

 U14型のラインナップはスポーティな「SSS」シリーズとファミリー向けの「ルグラン」シリーズに分けられており、1997年には190馬力を発揮するSR20VE型エンジンを搭載する「2.0 SSS-Z」が追加設定されたことも人気復活の理由です。

 そして、2000年のモデルチェンジで、小型セダンの「サニー」をベースとした「ブルーバードシルフィ」に生まれ変わりました。

 パワーユニットは新世代の直列4気筒エンジン「QG型」「QR型」に換えられ、1.5リッター、1.8リッター、2リッターをラインナップ。

 トップグレードの2リッター車「20XJ」でも最高出力は150馬力と、スペック的には「普通のセダン」となってしまいます。

 その結果、ブルーバードシルフィはサニーよりも上質なセダンを目指したコンセプトでしたが、伝統的なブルーバードのブランドイメージから大きく変わってしまい、高い排出ガス性能を誇りながらも販売数が伸びることはありませんでした。

 なお、コアなブルーバードファンのなかには、ブルーバードシルフィを認めず、U14型を最後のブルーバードと呼ぶ人もいます。

●F31型 ⇒ JY32型レパード(J.フェリー)

もはや先代のイメージが皆無の「JY32型レパードJ.フェリー」
もはや先代のイメージが皆無の「JY32型レパードJ.フェリー」

 1980年に登場した初代「レパード」は、先進的なスタイリングの4ドア/2ドアハードトップに、燃費計やフェンダーミラ・ワイパーなど、先進機能を搭載して話題となりました。

 そして1986年にモデルチェンジされた2代目のF31型では、当時大人気だったトヨタ「ソアラ」を意識したかのような2ドアクーペに一新。

 1988年のマイナーチェンジでは最高出力255馬力を誇る3リッターV型6気筒ターボ「VG30DET型」エンジンを追加ラインナップし、TVドラマシリーズ「あぶない刑事」の劇中車として使用されたこともあって、若者を中心に人気が高まりました。

 しかし、1992年に登場した3代目にあたるJY32型「レパードJ.フェリー」は、先代までのパーソナルな2ドアクーペとは異なり、「クラウン」や「セルシオ」をライバルとして捉えたエレガントな高級サルーンに生まれ変わります。

 パワーユニットは最高出力270馬力を発揮する4.1リッターV型8気筒エンジン「VH41DE型」と、200馬力の3リッターV型6気筒エンジン「VG30DE型」が設定され、質の高いドライブフィーリングを実現。

 北米市場ではインフィニティブランド初のEセグメントセダンとして投入されました。

 しかし、国内では高額な車両価格と、「尻下がり」が特徴的なリヤデザインが不評で、一気に不人気車となってしまいました。

 1996年に発売された4代目レパードは「セドリック/グロリア」のコンポーネントをベースとした、比較的オーソドックスなデザインのセダンに改められましたが、それでも販売台数は好転せず、1999年に販売を終了。後継車はありませんでした。

※ ※ ※

 紹介した日産車5台を見てみると、人気が低迷した要因の多くは外観デザインにあるようです。

 近年は、デザインで失敗をするクルマが少なくなった印象がありますが、デザインで冒険しなくなったともいえます。

 横並びで似たようなデザインのクルマよりも、昔のクルマの方が味わい深いという人も多く、旧車の人気が高いのは、そういう理由かもしれません。

【画像】あ~あったね! 当時不人気だった悲劇の日産車(31枚)

参加無料!Amazonギフト券贈呈 自動車DXサミット BYD登壇 最新事例を紹介(外部リンク)

画像ギャラリー

Writer: くるまのニュース編集部

【クルマをもっと身近にするWEB情報メディア】
知的好奇心を満たすクルマの気になる様々な情報を紹介。新車情報・試乗記・交通マナーやトラブル・道路事情まで魅力的なカーライフを発信していきます。クルマについて「知らなかったことを知る喜び」をくるまのニュースを通じて体験してください。

1 2

実績500万人超!お得に車売却(外部リンク)

新車不足で人気沸騰!欲しい車を中古車で探す

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー