車酔いはなぜ起こる? 不思議なメカニズムと酔わないポイントとは
他にもある対処方法。意外にも効果があるのは「自己暗示」?
いつもは酔わないのに、旅行や仕事のときに限って車酔いしてしまうという人も意外と多いのではないでしょうか。それは、「睡眠不足と空腹」が原因のようです。
楽しみな旅行や重大な仕事の前日は、ワクワク感や緊張感などで気持ちが高揚し、なかなか寝付けない事もあります。
その結果、出発時間ギリギリで朝食を取らないまま出発、タイトな業務スケジュールでお昼が食べられない、といった状況に陥ります。
この睡眠不足と空腹のダブルパンチな状態では、クルマの揺れにより体調が悪化してしまうこともあるため、体調管理も車酔いを防止するために重要なこととなります。
ほかにも、外的要因としては「臭い」も関係しています。とくに、臭いの感じ方は個人差があるため、ドライバーが好きな芳香剤であっても、他人にとっては不快に感じることもあるようです。
他人を長時間クルマに乗せる場合は、消臭剤を使用したり、事前に芳香剤の使用をやめるなどの心配りも大切なほか、車内温度が高くなってしまうと臭いも発生しやすくなるため、快適な車内温度の維持や、定期的に窓を開けて換気することが大切です。
また、「心理的要因」も侮れない要素です。自分は車酔いしやすい、他の人に迷惑をかけたらどうしよう、といった不安やストレスは、自律神経の乱れを引き起こす大きな要因のひとつといわれています。
しかし、自分は酔いにくいといった「自己暗示」をかけることで気持ちが楽になることがあるほか、車内での会話を楽しんだり好きな音楽を流すことも、理想的な解決策です。
さらに、偽薬効果を狙うという対処も考えられます。JAFは以下のように述べています。
「偽薬(プラセボ、プラシーボ)の効果を利用して、暗示をかけます。自分自身で実践するのは難しいので、この方法には協力者が必要です。
酔いやすい人に、『酔い止め薬』と説明してタブレット菓子(錠菓)や飲料を飲んでもらいます。飲んだ人が『酔い止め薬を飲んだから安心』と思い込めば、ある程度の効果が期待できるかもしれません。
薬の副作用が心配される子どもには良策といえるでしょう。ただし、当然ながら錠菓や飲料には酔い止め効果はないので、それを承知で実践することになります」
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車酔いといってもさまざまな原因があるようです。車酔いしやすい場合は、まず何が原因かを突き止めることが先決だといえます。
二輪免許を取りに行ったとき、シミレーターを初めて経験しました。自分ですごく上手く運転できる自信がつきましたが、実際に路上でやってみると全くうまく行きませんでした。視覚だけの経験は動きや身体の傾き、加速度などをうまく処理できないと感じました。若いころ(約50年前)クラッチのついたカローラで未舗装の道路を走り回っていた感じで、今オートマチック車に乗っていることを考えると、ものすごい勘違いがあっても不思議はないと思います。 老人の危険運転は、現役の設計者とのギャップも考慮されるべきだと思います。