ガンダムは約6万5000馬力! 国産車の最高馬力はどのモデルなのか
馬1頭の力、実際は1馬力以上? その背景には馬力誕生の歴史が。
1馬力は馬1頭の力、100馬力であれば馬100頭という風にいわれていますが、実際に肝心の馬1頭の力は2馬力から3馬力で、種によっては10馬力近くを発揮するようです。なぜ、このようなギャップがあるのでしょうか。
その理由は、馬力という単位が誕生した「時代」に関係しています。
馬力という概念のはじまりは18世紀頃までさかのぼります。当時、蒸気機関を発明したジェームズ・ワット氏が、馬1頭がどれほど力でどれだけ進めるかという測定をしました。
そうして導き出された馬1頭の力を1馬力とし、自分の蒸気機関は何馬力か、馬だと何頭分の力があるかを示したとされています。
その頃は馬で荷物を運ぶのが当たり前だったため、馬の力に換算した数値の方がアピールしやすかったのでしょう。
そして、18世紀頃の馬は荷物を運ぶ手段としてこき使われていたため、非常に華奢で非力でした。対して、現代の馬は競走馬などをはじめ、質の高い食事や生活環境が与えられているため、馬全体が昔と比べてパワーアップしています。
そういった時代による生活の変化によって、馬は1馬力以上発揮するようになったのです。
ちなみに、馬力にはふたつの単位があり、アメリカなどで採用されるHP(horse power)とヨーロッパや日本で採用されているPS(Pfede Starke ドイツ語で馬の力)があります。
どちらも同じ馬力ですが数値に若干の誤差があり、PSは「1馬力=0.7355kW」でHPは「1馬力=0.7457kW」と定義されています。
また、馬力と同時に重要視される性能にトルクと呼ばれるものがあります。トルクは、タイヤを回転させるための「瞬発的な力」のことで、発進時や加速時に関係します。
トルクが大きいクルマほどスムーズに発進や加速をすることができ、反対にトルクが小さければアクセルを踏みこんでも加速がもたついてしまいます。
最高速度に達するための力には馬力が必要で、最高速度に達するための時間にはトルクが必要ということです。
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