可愛いアノ子が軽からフェラーリまで! 趣向性の高い「痛車」はいくらで売れるのか

クルマとアニメの趣味を同時に楽しめる痛車ですが、飽きてしまったとき、中古買取り店で査定してもらえるのかは気になる問題です。そこで、今回はどのレベルの痛車なら売却できるのか、実際に査定するといくらになるのか、大手中古車買取り店に取材してみました。

そもそも痛車とは?中古車販売店で売却できるの?

 痛車は、クルマとアニメの両方が好きな人に楽しまれている趣味です。好きなアニメキャラクターのイラストやロゴのステッカーをクルマに貼り付けるのが特徴で、最近では、軽自動車からスーパーカーまで多様な痛車が存在します。

 しかし、貼り付けたステッカーのアニメに飽きてしまったときや、クルマを買い換える際に中古買取り店で査定してもらえるのかは気になる問題です。実際に、痛車はどれほどの価値で売買することが可能なのでしょうか。

フェラーリ 458 スパイダーも痛車になった!?
フェラーリ 458 スパイダーも痛車になった!?

 痛車のことをよく知らない人のなかには、直接塗装を施しているイメージを持つ人もいます。稀に、直接ペイントしているクルマもありますが、大半はステッカー(カッティングシート)を車体に貼っているタイプが主流です。

 また、痛車の装飾方法には大きくふたつに分けられます。ひとつめは、初心者にも挑戦しやすいといわれている「部分貼り(キャラ貼り)」で、ボディの塗装面を活かしながら、間隔を空けてステッカーが貼られています。

 ふたつめにあげられるのが「フルラッピング」です。クルマ全体を覆い隠すようにステッカーを貼り巡らせるため、フルラッピングという名称で呼ばれています。

 このように、痛車は複数の装飾方法が存在するため、種類によって中古買取りの査定額に影響するのか気になるところです。では、痛車はそもそも売却可能か、さらに売却可能であれば買取価格にどれほどの影響を及ぼすのでしょうか。

 結論からいうと、痛車は中古車店でも売却できます。中古車販売店「ガリバー」を運営する株式会社IDOMは、以下のように話します。

「弊社では車検が通る状態であれば、ステッカーでデコレーションした車両の買取は可能です。しかし、価値がとくに上がる訳ではなく、通常の車両の買取金額と同じになります」

 車検合格車両であれば、ガリバーでの売却は可能なようです。しかし、中古車業者によってその基準は異なり、そもそも売却できないケースもあるようです。

 まず、クルマ自体にペイントをしているものは断られる確率が高いとされています。基本的に、買取後は元の状態にしてクルマを再販します。ボディに直接ペイントしている場合、塗装を塗り直す必要があるため、買取を断られる店舗も多いです。

 一方、ステッカータイプの痛車は、売却できる可能性も高くなります。しかし、こちらもシールを剥がして元の状態に戻す必要があるので、ノーマルなクルマの売却に比べると買取査定額は低くなる可能性もあるでしょう。
 
 そのため、自分でステッカーを剥がそうとする人もいますが、オススメとはいえません。施工業者やステッカー自体の耐候性、剥離性によって大きく左右されるため、必ずしもキレイに剥がれるとはいい切れないからです。

 また、劣悪な環境で保管されていた場合、ステッカーが劣化してしまうので、無理に剥がすとボディを傷つけてしまう恐れもあります。

 ステッカーはそのままの状態で中古車販売店に持っていくべきなのでしょうか。都内の痛車ステッカー専門店は、以下のように話します。

――痛車を中古車買取に出す場合、ステッカーは剥がしてもらえるのでしょうか。

 基本的に、弊社で施工した痛車のみ、脱着できます。痛車のステッカーや施工方法は、その業者によって大きく異なるため、脱着作業についても同様のことがいえます。そのため、ほかの業者さんによる施工や自分でステッカーを貼られたお客さまについては、対応できません。

――痛車のステッカーを剥がす場合、かかる料金を教えて下さい。

 価格については、車種、フルラッピング、ハーフラッピング、部分張り、によって値段が変わります。そのため、脱着が必要なクルマを確認しないことには、明確な値段をお答えできません。

――痛車を剥がして持ち込むほうが、買取価格も変わるのでしょうか。

 痛車ステッカー制作専門のため、買取価格の変動については把握しておりません。しかし、痛車を中古買取り店に出すお客さまの多くは、施工業者に脱着を依頼しています。

 また、フルラッピングやハーフラッピングの場合、クルマを解体(クルマのドアを外す、など)して施工しているケースも多いです。そのため、ステッカーをそのままにして中古買取り店に出す人は、非常に少ないです。

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