トヨタ「ランクル70」に復活の兆し!? 再販も噂される謎の試作車の正体とは
予想外な足回り&再販の可能性は?
コンセプトモデルのボンネットを開けてみると、積まれていたのは再販モデルと同じ4リッターV型6気筒ガソリンエンジン(1GR-FE型)。
スタッフが「サスペンションをぜひ見てみてください。面白いですから」というので、車両の下を覗き込んでみると、そこには驚くべき光景がありました。
車体後部に、本来ないはずのトレーリングアームが取り付けられているのです。つまりこの70系は、リアがリーフリジッドサスペンションではなく、3リンク式コイルリジッドサスペンションに変更されているのです。
なぜ、ここまで大がかりな改造を施しているのでしょうか。これについてもスタッフは「現代的なアプローチで70系をリファインするとしたら、リーフスプリングではなくコイルスプリングもありでは…という考え方です」と説明します。
この70系は、再販のスタディモデルなのではないか、という想像が膨らみます。スタッフは「今回のコンセプトモデルに協力していただいた会社名がボディサイドに貼ってありますので、そちらも見てください」と、何とも謎かけみたいなことをいいます。
そこには、トヨタ車体をはじめとするトヨタ系列のサプライヤーや協力企業の名前がずらり。つまり、このコンセプトカーは相当な本気モードで作られているわけです。
再販の可能性について聞いてみると、「正直申し上げて、この70系の未来はまだ決まっていないというのが実情です。しかし、ユーザーの皆さんの期待感が盛り上がれば、将来、ディーラーで見る可能性がないわけではないかもしれません。ぜひ皆さんで盛り上げていただければと思います」(前出スタッフ)と、やはり謎めいた答えが返ってきました。
70系再販については賛否両論ありますが、もし四輪コイルリジッド式サスペンション、しかもディーゼルエンジンになるとすれば、かつての再販時よりも人気が高まることでしょう。
しかも丸目顔ともなれば、大ブレイク必至です。ジムニーを初めとする主要なオフロード4WDが現代的なリメイクで生まれ変わった昨今、王者ランドクルーザー70系が理想の形で戻ってくることこそ、四駆ファンにとって最高の福音なのではないでしょうか。
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。
ミッションってMTですかそれともATですか。